学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP58P002

理由で解く 理学療法士

QP58P002 理学療法評価学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問2
問題
心電図波形を図に示す。特徴として正しいのはどれか。
図
選択肢
1 洞調律である。
2 持続頻拍である。
3 ST上昇を認める。
4 心室期外収縮を認める。
5 III度房室ブロックである。
解答
正解4(心室期外収縮を認める。)
解説

先行するP波を伴わない幅広いQRSが早期に単発で出現するのが心室期外収縮(PVC)。運動療法中のリスク管理に必須の所見。

心室期外収縮(PVC)は、洞結節を介さず心室内から異所性に発生する興奮で、心電図では先行するP波を伴わず、正常より早期に、幅広い(0.12秒以上)奇異な形のQRS波として単発で出現し、代償性休止期を伴うことが多い。基本調律の中に散発する幅広QRSがみられれば本所見である。理学療法士は運動負荷時にPVCの頻発・連発・多源性・R on T化がないかを監視し、必要に応じて運動を中止するなどのリスク管理を行う。

✗ 1. 誤り
洞調律である。
全QRSに先行する規則的な洞性P波を要するが、異所性の幅広QRSが混入しており純粋な洞調律とはいえない
✗ 2. 誤り
持続頻拍である。
頻脈が30秒以上持続する状態を指すが、本波形は早期収縮が単発でみられるのみ
✗ 3. 誤り
ST上昇を認める。
心筋梗塞などでみられる基線からのST部分の上昇所見はない
✓ 4. 正しい
心室期外収縮を認める。
P波を伴わない早期出現の幅広QRSがみられ本所見に合致
✗ 5. 誤り
III度房室ブロックである。
P波とQRSが完全に無関係に独立して出現する所見はない
ポイント
  • PVC=先行P波なし・幅広QRS・早期出現
  • 代償性休止期を伴う
  • 連発・多源性・R on Tは運動中止基準
比較表
心電図異常の鑑別ポイント
所見特徴
心室期外収縮P波なし、幅広QRSが早期に単発
洞調律各QRSに先行する規則的P波
ST上昇基線に対しST部が上昇(心筋梗塞等)
III度房室ブロックPとQRSが完全に解離
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