学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP58A020

理由で解く 理学療法士

QP58A020 理学療法治療学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午前 問20
問題
74歳の女性。変形性膝関節症に対して人工膝関節全置換術が行われた。術後に使用するCPM装置で正しいのはどれか。
選択肢
1 筋力増強を目的としている。
2 徐々に屈曲角度を大きくする。
3 できるだけ速い速度で関節運動を行う。
4 CPM装置の動きに抵抗するように力をかける。
5 CPM装置は決められたアーム長のものを使用する。
解答
正解2(徐々に屈曲角度を大きくする。)
解説

CPMは他動的に関節を動かして可動域を維持・改善する装置。疼痛・腫脹に応じて屈曲角度を徐々に拡大する。

CPM(持続的他動運動)は、術後の関節を機械で持続的に他動運動させ、関節可動域の維持・拡大、関節液の循環促進、癒着・拘縮の予防を図る装置である。TKA後は疼痛と腫脹に配慮しながら、患者の耐えられる範囲で屈曲角度を段階的に大きくしていく。あくまで他動運動であり、筋力増強や本人の抵抗運動は目的ではなく、速度もゆっくり快適な範囲で設定する。アーム長は患者の大腿・下腿長に合わせて調整する必要がある。

✗ 1. 誤り
筋力増強を目的としている。
CPMは他動運動で可動域維持・改善が目的。筋力増強は能動的な運動で行う
✓ 2. 正しい
徐々に屈曲角度を大きくする。
疼痛・腫脹に合わせ段階的に可動域を拡大するのが基本。正しい
✗ 3. 誤り
できるだけ速い速度で関節運動を行う。
速い運動は疼痛・組織損傷を招く。ゆっくり快適な速度で行う
✗ 4. 誤り
CPM装置の動きに抵抗するように力をかける。
他動運動であり抵抗すると目的を損ね組織を痛める
✗ 5. 誤り
CPM装置は決められたアーム長のものを使用する。
アーム長は患者の下肢長に合わせて調整する必要がある
ポイント
  • CPM=持続的他動運動、可動域の維持・改善が目的
  • 疼痛・腫脹に応じ屈曲角度を段階的に拡大
  • ゆっくりした速度・他動的に行い、アーム長は個別調整
比較表
CPM使用の要点
項目適切な設定・目的
目的関節可動域の維持・改善、拘縮予防
運動様式他動運動(抵抗しない)
屈曲角度疼痛に応じ徐々に拡大
速度・アーム長ゆっくり/患者の下肢長に合わせ調整
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