学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP58A005
理由で解く 理学療法士
断端全表面で荷重を分散するTSB(Total Surface Bearing)式ソケットは、シリコンライナーと併用し局所への圧集中を避ける。糖尿病・末梢循環障害で皮膚が脆弱な断端に適する。図のライナー付きソケットからTSB式と判断する。
下腿義足ソケットは荷重方法で大別される。PTB式は膝蓋腱部を主とした特定部位(耐圧部)での部分荷重、KBM式はPTBを改良し側壁を高くして懸垂性を高めたもの、在来式(差し込み式)は大腿コルセットと支柱で荷重を分担する旧来型である。これに対しTSB式は断端の全表面に均等に荷重を分散する方式で、シリコンライナーやピンロック等の懸垂機構と組み合わせて用いる。本例は糖尿病と閉塞性動脈硬化症を背景に切断された断端で、末梢循環障害と皮膚脆弱性のため局所への圧集中は皮膚損傷・潰瘍のリスクとなる。全表面荷重で圧を分散し、ライナーで断端を保護できるTSB式が適する。図に示されるライナー装着型ソケットはこの特徴に合致する。
| ソケット | 荷重方式 | 特徴 |
|---|---|---|
| TSB式 | 全表面荷重 | ライナー併用、圧分散 |
| PTB式 | 部分荷重 | 膝蓋腱を主耐圧部 |
| KBM式 | 部分荷重 | 側壁高く懸垂性向上 |
| 在来式 | 分担荷重 | 大腿コルセット+支柱 |
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