学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP57P093

理由で解く 理学療法士

QP57P093 臨床医学大要

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問93
問題
多発性骨髄腫にみられるのはどれか。
選択肢
1 肝障害
2 病的骨折
3 赤血球増多
4 血清総蛋白量減少
5 低カルシウム血症
解答
正解2(病的骨折)
解説

多発性骨髄腫は形質細胞の腫瘍性増殖で、溶骨性病変による病的骨折・高Ca血症・貧血・Mタンパク増加を来す。

多発性骨髄腫は骨髄で異常形質細胞が単クローン性に増殖し、単クローン性免疫グロブリン(Mタンパク)を産生する疾患である。腫瘍細胞は破骨細胞を活性化して溶骨性病変(打ち抜き像)を作り、骨がもろくなって病的骨折や骨痛を来す。溶骨に伴いカルシウムが血中に放出され高カルシウム血症となる(低下ではない)。正常造血が抑制され貧血(赤血球減少)を生じ、Mタンパク産生により血清総蛋白は増加する。臨床像はCRAB(高Ca血症・腎障害・貧血・骨病変)で整理される。リハでは病的骨折リスクを踏まえた荷重・運動負荷管理が重要。

✗ 1. 誤り
肝障害
多発性骨髄腫の主要病態ではない
✓ 2. 正しい
病的骨折
溶骨性病変により骨がもろくなり病的骨折を来す
✗ 3. 誤り
赤血球増多
正常造血抑制で貧血(赤血球減少)となる
✗ 4. 誤り
血清総蛋白量減少
Mタンパク増加により総蛋白はむしろ増加する
✗ 5. 誤り
低カルシウム血症
溶骨により高カルシウム血症となる
ポイント
  • 形質細胞腫瘍+Mタンパク産生
  • 溶骨性病変(打ち抜き像)→病的骨折・高Ca血症
  • CRAB(高Ca・腎障害・貧血・骨病変)
比較表
多発性骨髄腫の主要所見(CRAB)
項目所見
Ca高カルシウム血症
Renal腎障害
Anemia貧血
Bone溶骨性病変・病的骨折
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