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理由で解く 理学療法士

QP57P043 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問43
問題
温熱療法を避けるべき疾患はどれか。
選択肢
1 多発性筋炎
2 Parkinson病
3 視神経脊髄炎
4 亜急性連合性脊髄変性症
5 Charcot-Marie-Tooth病
解答
正解3(視神経脊髄炎)
解説

視神経脊髄炎は中枢の脱髄疾患。体温上昇で神経伝導が悪化し症状が増悪するUhthoff現象があるため、温熱療法を避ける。

視神経脊髄炎(NMO)は多発性硬化症と同じく中枢神経の脱髄疾患である。脱髄した軸索は体温がわずかに上昇するだけで伝導ブロックを起こしやすく、入浴・発熱・温熱療法などで一過性に神経症状が悪化するUhthoff現象がみられる。このため脱髄疾患では過度な加温を避けるのが原則で、視神経脊髄炎が該当する。多発性筋炎は炎症性筋疾患、Parkinson病は変性疾患、亜急性連合性脊髄変性症はビタミンB12欠乏、Charcot-Marie-Tooth病は遺伝性の末梢神経障害であり、いずれも温熱で明確に増悪する脱髄性の温度感受性はなく、温熱療法が特に禁忌とはならない。

✗ 1. 誤り
多発性筋炎
炎症性筋疾患。活動期の過負荷は注意するが温熱が特に禁忌ではない(誤り)
✗ 2. 誤り
Parkinson病
変性疾患で温熱による症状増悪の特徴はない(誤り)
✓ 3. 正しい
視神経脊髄炎
中枢脱髄疾患でUhthoff現象を示し体温上昇で悪化、温熱を避ける(正しい=正解)
✗ 4. 誤り
亜急性連合性脊髄変性症
ビタミンB12欠乏による脊髄後索・側索障害、温熱禁忌ではない(誤り)
✗ 5. 誤り
Charcot-Marie-Tooth病
遺伝性末梢神経障害、温熱で増悪する温度感受性はない(誤り)
ポイント
  • 脱髄疾患(NMO・MS)はUhthoff現象で体温上昇に弱い
  • 脱髄疾患では温熱療法・過度な加温を避ける
  • 他の選択肢は温熱が特に禁忌とならない疾患
比較表
選択疾患の病態と温熱への配慮
疾患病態温熱
視神経脊髄炎中枢脱髄避ける(Uhthoff現象)
多発性筋炎炎症性筋疾患禁忌でない
Charcot-Marie-Tooth病遺伝性末梢神経障害禁忌でない
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