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理由で解く 理学療法士

QP57P037 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問37
問題
嚥下反射が惹起された瞬間の食物の流れを観察できる検査法はどれか。
選択肢
1 食物テスト
2 嚥下造影検査
3 嚥下内視鏡検査
4 改訂水飲みテスト
5 反復唾液嚥下テスト
解答
正解2(嚥下造影検査)
解説

嚥下造影検査(VF)は造影剤入り食品をX線透視下で観察し、嚥下反射の瞬間の食塊の動態を可視化できる。

嚥下反射が起こる咽頭期はごく短時間で、その瞬間の食塊の流れ・喉頭挙上・食道入口部の開大・誤嚥や残留の有無を連続的に観察する必要がある。嚥下造影検査(VF、videofluorography)は造影剤を含む検査食をX線透視下で嚥下させ、口腔期から咽頭期・食道期までの一連の動態をリアルタイムに描出できる標準的検査であり、嚥下の瞬間そのものを捉えられる。嚥下内視鏡(VE)は咽頭収縮に伴う視野消失(ホワイトアウト)のため嚥下反射の瞬間は観察できない。他はスクリーニング検査で動態の可視化はできない。

✗ 1. 誤り
食物テスト
少量の食物を嚥下させ口腔残留や嚥下反射などを観察するスクリーニングで、瞬間の動態は可視化できない
✓ 2. 正しい
嚥下造影検査
嚥下造影検査(VF):X線透視下で嚥下の瞬間の食塊動態を観察できる標準的検査
✗ 3. 誤り
嚥下内視鏡検査
嚥下内視鏡検査(VE):嚥下の瞬間は咽頭収縮でホワイトアウトが生じ観察できない
✗ 4. 誤り
改訂水飲みテスト
3mLの冷水で嚥下反射・むせ・呼吸変化をみるスクリーニング
✗ 5. 誤り
反復唾液嚥下テスト
反復唾液嚥下テスト(RSST):30秒間の空嚥下回数をみるスクリーニングで動態は評価しない
ポイント
  • VF=X線透視で嚥下の瞬間の食塊動態を可視化
  • VE=嚥下の瞬間はホワイトアウトで観察不可
  • 改訂水飲み・RSST・食物テストはスクリーニング
  • 誤嚥・咽頭残留・喉頭挙上を評価
比較表
嚥下の主な検査法
検査特徴
嚥下造影(VF)X線透視、嚥下瞬間の動態を可視化(標準検査)
嚥下内視鏡(VE)咽頭を直視、嚥下の瞬間はホワイトアウト
改訂水飲みテスト(MWST)3mL冷水のスクリーニング
反復唾液嚥下テスト(RSST)30秒の空嚥下回数
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