学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP57P034

理由で解く 理学療法士

QP57P034 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問34
問題
熱傷について正しいのはどれか。
選択肢
1 Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。
2 Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
3 深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。
4 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
5 熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
解答
正解3(深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。)
解説

深達性II度(DDB)は真皮深層まで及び知覚神経が障害されるため痛覚鈍麻を呈する。

熱傷は損傷が及ぶ深さで分類する。I度(EB)は表皮のみで発赤・疼痛のみ、水疱は生じない。II度は真皮に及び水疱を形成し、浅達性(SDB)は真皮浅層までで水疱底が赤色・強い疼痛を残すのに対し、深達性(DDB)は真皮深層まで達し水疱底は白色調で知覚神経終末が障害され痛覚が鈍麻する。III度(DB)は皮膚全層〜皮下に及び、毛包・汗腺などの上皮性付属器が消失するため創底からの上皮化は起こらず(創縁からのみ)、植皮を要する。熱傷面積の算定はII度以上を対象とし、I度は含めない。以上より正答は3。

✗ 1. 誤り
Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。
I度は表皮のみで発赤・疼痛のみ、水疱はII度から
✗ 2. 誤り
Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
全層損傷で付属器が失われ創底からの上皮化は起こらない
✓ 3. 正しい
深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。
真皮深層の知覚神経障害で痛覚が鈍麻する
✗ 4. 誤り
浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
浅達性は水疱底が赤色。蒼白(白色)は深達性
✗ 5. 誤り
熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
熱傷面積はI・II・III度すべてを合わせて計算する:I度は含めずII度以上で算定する
ポイント
  • I度=表皮/発赤・水疱なし
  • 浅達性II度=水疱底赤・強い疼痛
  • 深達性II度=水疱底白・痛覚鈍麻
  • III度=全層/創底から上皮化せず、面積算定はII度以上
比較表
熱傷深度分類
深度深さ所見
I度(EB)表皮発赤・疼痛、水疱なし
浅達性II度(SDB)真皮浅層水疱、水疱底赤色、強い疼痛
深達性II度(DDB)真皮深層水疱、水疱底白色、痛覚鈍麻
III度(DB)全層壊死・白色/褐色、無痛、上皮化せず
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