学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP57P016

理由で解く 理学療法士

QP57P016 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問16
問題
26歳の男性。交通事故で頸髄損傷を受傷し、第5〜6頸髄後方固定術を受けた。左側の手指および手関節の伸展運動を強化するためのTENSで、電気刺激部位として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解採点除外(公式に正答なし・本アプリではどれでも正解)
解説

手関節・手指の伸展筋(橈側手根伸筋、総指伸筋など前腕伸筋群)は橈骨神経(後骨間神経)支配。刺激は前腕近位背側(外側上顆〜前腕背側の橈骨神経/後骨間神経走行部)に当てる。

手関節伸展(橈側手根伸筋・尺側手根伸筋)と手指伸展(総指伸筋)は前腕背側の伸筋群が担い、いずれも橈骨神経(前腕では後骨間神経)に支配される。これらの筋を促通・強化する電気刺激(TENS/電気刺激療法)では、支配神経あるいは筋腹上の運動点を刺激する必要があるため、電極は前腕近位から中央の背側(外側上顆付近から前腕背側にかけての橈骨神経・後骨間神経および伸筋群の走行部位)に置く。掌側や前腕内側(正中・尺骨神経支配の屈筋群)に当てても伸展は得られない。図の選択肢のうち、前腕背側で伸筋群の走行に一致する部位が正答となる。

本問は厚生労働省が「設問(文)に不適切があるため」として採点除外とした問題です(第57回理学療法士国家試験 午後 第16問)。除外の実体は手技名にあり、TENS(経皮的電気神経刺激)は筋収縮を起こさない強度で疼痛緩和に用いる手技のため、「伸展運動を強化する」という目的と矛盾します(目的に合うのはNMES〈EMS〉です)。ただし本問は前腕上の電極位置①〜⑤を示した図がなければ解答できず、当アプリのデータには図が収載されていない(選択肢が番号のみ)ため、設問文を直しても演習問題として成立させられません。あわせて当方の「第5〜6頸髄後方固定術」は原問「第5〜7頸髄後方固定術」の転記誤りです。そのため本問は改変を保留し、出題を見合わせています。 なお本アプリでは、この問題で学習が止まらないよう、どの選択肢を選んでも正解として扱っています。
ポイント
  • 手関節・手指の伸展筋=前腕背側の伸筋群
  • 支配神経は橈骨神経(後骨間神経)
  • 刺激部位は前腕近位〜中央の背側(伸筋群・後骨間神経走行部)
比較表
前腕の運動と支配神経・電極位置
運動主動作筋支配神経電極位置
手関節・手指伸展総指伸筋・手根伸筋群橈骨神経(後骨間神経)前腕背側(近位〜中央)
手関節・手指屈曲指屈筋・手根屈筋群正中・尺骨神経前腕掌側
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