学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP57P003

理由で解く 理学療法士

QP57P003 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問3
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
図
選択肢
1 肩外旋
2 肩屈曲
3 肩水平屈曲
4 手尺屈
5 肘屈曲
解答
正解3(3)
解説

関節可動域測定法の参考図問題。基本軸・移動軸だけでなく、前腕をどう回旋させて測るかまで基準どおりかを見る。

3の肩水平屈曲は、上方から見た図で肩峰を通る左右方向の線(矢状面への垂直線)を基本軸、90°外転位から水平面を前方へ動く上腕骨を移動軸として描いており、基準の作図と一致する。したがって正しいのは3である。1の肩外旋は基本軸が肘を通る前額面への垂直線、移動軸が尺骨で、上腕を体幹に接して肘を90°屈曲し前腕中間位で測るのが基準だが、図の前腕は回内位で描かれている。2の肩屈曲は基本軸が肩峰を通る床への垂直線、移動軸が上腕骨で、前腕中間位・体幹が動かないようにして前方挙上を測るが、図は前腕回外位である。4の手尺屈は基本軸が前腕の中央線、移動軸が第3中手骨で、前腕回内位(手背が見える肢位)で測るのが基準だが、図は手掌が見える回外位で描かれている。5の肘屈曲は基本軸が上腕骨、移動軸が橈骨で、前腕回外位で測るのが基準だが、図は中間位である。参考図の問題では軸の名称を覚えるだけでなく、各運動の測定肢位、とくに前腕の回旋までセットで押さえておきたい。

✗ 1. 誤り
肩外旋
基本軸=肘を通る前額面への垂直線、移動軸=尺骨。前腕中間位で測るが図は回内位
✗ 2. 誤り
肩屈曲
基本軸=肩峰を通る床への垂直線、移動軸=上腕骨。前腕中間位で測るが図は回外位
✓ 3. 正しい
肩水平屈曲
肩峰を通る矢状面への垂直線が基本軸、90°外転位から前方へ動く上腕骨が移動軸で基準どおり
✗ 4. 誤り
手尺屈
基本軸=前腕の中央線、移動軸=第3中手骨。前腕回内位で測るが図は手掌が見える回外位
✗ 5. 誤り
肘屈曲
基本軸=上腕骨、移動軸=橈骨。前腕回外位で測るが図は中間位で描かれている
ポイント
  • 基本肢位=0度
  • 基本軸(固定側)と移動軸(可動側)を規定どおり合わせる
  • 代償運動を除いて測定
比較表
ROM測定の基本ルール
要素内容
基本肢位解剖学的肢位を0度とする
基本軸近位(固定)側の基準線
移動軸遠位(可動)側の基準線
原則他動運動・代償運動の抑制
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