学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP57A100

理由で解く 理学療法士

QP57A100 臨床医学大要

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問100
問題
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用はどれか。
選択肢
1 下痢
2 運動失調
3 アカシジア
4 逆行性健忘
5 Parkinson症候群
解答
正解1(下痢)、2(運動失調)
解説

ベンゾジアゼピンはGABA_A受容体を増強し、筋弛緩・鎮静作用からふらつき(運動失調)を、また消化器症状(下痢等)をきたす。アカシジア・パーキンソン症候群は抗精神病薬の錐体外路症状。

ベンゾジアゼピン系薬はGABA_A受容体のGABA作用を増強し、鎮静・抗不安・筋弛緩・抗けいれん作用を示す。筋弛緩・中枢抑制作用により、ふらつき・運動失調(特に高齢者では転倒・ふらつきに注意)が生じやすく、消化器系の副作用として下痢などもみられる。健忘は服薬後の出来事を覚えられない前向性健忘が特徴で、過去の記憶が失われる逆行性健忘ではない。アカシジア(静座不能)やパーキンソン症候群は、ドパミンD2受容体を遮断する抗精神病薬による錐体外路症状であり、ベンゾジアゼピンの副作用ではない。

✓ 1. 正しい
下痢
消化器系の副作用として生じうる
✓ 2. 正しい
運動失調
筋弛緩・中枢抑制によりふらつき・失調が生じる。高齢者の転倒に注意
✗ 3. 誤り
アカシジア
抗精神病薬(D2遮断)による錐体外路症状
✗ 4. 誤り
逆行性健忘
ベンゾジアゼピンで生じるのは前向性健忘。逆行性ではない
✗ 5. 誤り
Parkinson症候群
抗精神病薬による薬剤性錐体外路症状
ポイント
  • ベンゾジアゼピン=GABA_A増強で鎮静・筋弛緩・運動失調
  • 健忘は前向性(逆行性ではない)
  • アカシジア・パーキンソン症候群は抗精神病薬の錐体外路症状
比較表
薬剤と特徴的な副作用
薬剤特徴的副作用
ベンゾジアゼピン系運動失調・ふらつき・前向性健忘・依存・下痢
抗精神病薬(D2遮断)アカシジア・パーキンソン症候群・ジストニア
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