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理由で解く 理学療法士

QP57A099 臨床心理学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問99
問題
疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 PTSD ― 電気けいれん療法
2 心気障害 ― 持続エクスポージャー法
3 解離性健忘 ― 自律訓練法
4 強迫性障害 ― 暴露反応妨害法
5 身体化障害 ― 系統的脱感作法
解答
正解4(強迫性障害 ― 暴露反応妨害法)
解説

強迫性障害には曝露反応妨害法(ERP)が第一選択の認知行動療法。不安刺激に曝露し儀式的行為を止めることで不安の馴化を図る。

強迫性障害では、不安を誘発する刺激(例:汚染への接触)にあえて曝露し(exposure)、それに続く強迫行為(手洗いなどの中和・儀式)をあえて行わせない(response prevention)曝露反応妨害法(ERP)が最も有効な行動療法であり、SSRIと並ぶ第一選択である。反復により不安が自然に低下(馴化)し、強迫行為をしなくても破局が起きないことを体験学習する。PTSDには持続エクスポージャー法が有効で電気けいれん療法は適応でない。心気障害・身体化障害は認知行動療法が中心で、選択肢の技法とは対応しない。

✗ 1. 誤り
PTSD ― 電気けいれん療法
PTSDには持続エクスポージャー等が有効。ECTは重症うつ病等に用いる
✗ 2. 誤り
心気障害 ― 持続エクスポージャー法
持続曝露はPTSDの技法。心気症は認知行動療法・保証への対応が中心
✗ 3. 誤り
解離性健忘 ― 自律訓練法
自律訓練法はリラクセーション。解離性健忘の主治療ではない
✓ 4. 正しい
強迫性障害 ― 暴露反応妨害法
不安曝露+儀式抑制で馴化を図る第一選択
✗ 5. 誤り
身体化障害 ― 系統的脱感作法
系統的脱感作は恐怖症の技法。身体化障害の主治療ではない
ポイント
  • 強迫性障害=曝露反応妨害法(ERP)+SSRI
  • PTSD=持続エクスポージャー法
  • 系統的脱感作・段階的曝露は恐怖症に有効
比較表
精神疾患と行動・精神療法
疾患有効な技法
強迫性障害曝露反応妨害法(ERP)
PTSD持続エクスポージャー法
恐怖症系統的脱感作法・段階的曝露
全般性不安・不眠自律訓練法(リラクセーション)
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