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理由で解く 理学療法士

QP57A032 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問32
問題
上腕骨骨幹部骨折で最も合併しやすい神経障害はどれか。
選択肢
1 腋窩神経
2 筋皮神経
3 尺骨神経
4 正中神経
5 橈骨神経
解答
正解5(橈骨神経)
解説

橈骨神経は上腕骨後面の橈骨神経溝(螺旋溝)を骨に密着して走行するため、上腕骨骨幹部(中央〜遠位)骨折で最も損傷しやすい。

橈骨神経は上腕骨後面の螺旋溝(橈骨神経溝)を回旋しながら骨幹部を斜走するため、骨幹部(特に中下1/3境界=Holstein-Lewis骨折)の骨折で直接損傷・絞扼されやすい。橈骨神経麻痺では手関節・手指伸展が障害され下垂手(drop hand)を呈する。腋窩神経は上腕骨外科頸骨折、尺骨神経は上腕骨内側上顆や肘部で、正中神経は上腕骨顆上骨折で障害されやすく、部位が異なる。

✗ 1. 誤り
腋窩神経
上腕骨外科頸骨折や肩関節前方脱臼で損傷
✗ 2. 誤り
筋皮神経
上腕屈筋群を支配するが骨に密着せず骨折での損傷はまれ
✗ 3. 誤り
尺骨神経
肘部管(内側上顆後方)で障害されやすい
✗ 4. 誤り
正中神経
小児の上腕骨顆上骨折などで障害
✓ 5. 正しい
橈骨神経
螺旋溝を骨に密着して走行し骨幹部骨折で最も合併しやすい=下垂手
ポイント
  • 上腕骨骨幹部骨折→橈骨神経麻痺(下垂手)
  • 上腕骨外科頸骨折→腋窩神経麻痺
  • 上腕骨顆上骨折→正中(前骨間)神経麻痺
比較表
上腕骨骨折部位と合併神経障害
骨折部位障害神経徴候
外科頸腋窩神経肩外転障害・肩外側感覚低下
骨幹部(螺旋溝)橈骨神経下垂手
顆上・内側上顆正中/尺骨神経祈祷手・鷲手
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