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理由で解く 理学療法士

QP57A031 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問31
問題
右大腿骨頭すべり症によりDrehmann(ドレーマン)徴候陽性の場合、背臥位で右下肢を他動的に屈曲したときに生ずる関節運動で正しいのはどれか。
選択肢
1 左股関節が屈曲・外旋する。
2 左股関節が内転・外旋する。
3 右股関節が外転・外旋する。
4 右股関節が外転・内旋する。
5 右股関節が内転・内旋する。
解答
正解3(右股関節が外転・外旋する。)
解説

Drehmann徴候は大腿骨頭すべり症で股関節を屈曲すると、患側が強制的に外転・外旋する現象。骨頭が後内方へすべることに由来する。

大腿骨頭すべり症では、成長軟骨板(骨端線)で骨頭が骨幹(頸部)に対して後方かつ内方へすべる。このため大腿骨頸部の前捻が減少し相対的に後捻・内反の位置関係となり、股関節を屈曲していくと骨頭・臼蓋の適合を保つために下肢が自然に外転・外旋位を取らざるを得なくなる。これがDrehmann徴候で、患側股関節を屈曲させると強制的に外転・外旋する。したがって右側罹患なら右股関節が外転・外旋する(選択肢3)。

✗ 1. 誤り
左股関節が屈曲・外旋する。
罹患側は右であり、健側(左)の運動を問うものではない
✗ 2. 誤り
左股関節が内転・外旋する。
健側の運動であり本徴候と無関係
✓ 3. 正しい
右股関節が外転・外旋する。
屈曲時に骨頭後内方すべりの適合を保つため患側が外転・外旋する=Drehmann徴候陽性
✗ 4. 誤り
右股関節が外転・内旋する。
内旋は誤り。すべりにより内旋が制限され外旋する
✗ 5. 誤り
右股関節が内転・内旋する。
外転・外旋の逆であり誤り
ポイント
  • 大腿骨頭すべり症=骨頭が後内方へすべる(思春期・肥満に多い)
  • Drehmann徴候=股関節屈曲で患側が外転・外旋
  • 内旋・内転が制限されるのが特徴
比較表
大腿骨頭すべり症の特徴
項目内容
好発思春期・肥満男児
すべる方向骨頭が後方・内方
Drehmann徴候屈曲で外転・外旋
制限される運動内旋・屈曲・外転(見かけ上)
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