学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP57A022

理由で解く 理学療法士

QP57A022 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問22
問題
歩行導入初期における運動学習の方法として適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 ハンドリングを行う。
2 休憩を入れずに練習する。
3 踵接地の練習を繰り返し行う。
4 後ろ歩きや横歩きの練習を取り入れる。
5 フィードバックを与える頻度は少なくする。
解答
正解1(ハンドリングを行う。)、3(踵接地の練習を繰り返し行う。)
解説

導入初期は徒手誘導(ハンドリング)で正しい運動パターンを経験させ、課題を分解して反復練習し、頻回のフィードバックを与えるのが原則。

運動学習の初期(認知段階)では、学習者は運動の全体像やコツをまだ把握していないため、療法士がハンドリングで正しい動きを他動的に誘導・経験させることが有効である。また複雑な歩行を踵接地などの要素に分解して反復し、正誤の手がかりとなるフィードバックを頻回に与えることで運動の枠組みを形成する。フィードバック漸減や分散化、応用課題(後ろ・横歩き)は学習が進んだ段階で導入する。

✓ 1. 正しい
ハンドリングを行う。
徒手的に正しい運動を誘導し初期の運動イメージ形成を助ける
✗ 2. 誤り
休憩を入れずに練習する。
疲労で学習効率が低下し、適度な休憩を挟む分散練習が有効
✓ 3. 正しい
踵接地の練習を繰り返し行う。
課題を要素に分解して反復する部分練習は初期学習に有効
✗ 4. 誤り
後ろ歩きや横歩きの練習を取り入れる。
応用的課題で、基本の前方歩行が確立した後に導入する
✗ 5. 誤り
フィードバックを与える頻度は少なくする。
導入初期は頻回のフィードバックが必要で、頻度を減らすのは学習後期
ポイント
  • 初期はハンドリングで正しいパターンを誘導
  • 課題を分解した反復(部分練習)
  • 初期は頻回のフィードバック、後期に漸減
比較表
運動学習段階とフィードバック
段階特徴・方法
初期(認知段階)誘導・部分練習・頻回フィードバック
後期(連合〜自動段階)全体練習・応用課題・フィードバック漸減
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