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理由で解く 理学療法士

QP56P040 理学療法治療学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問40
問題
全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
選択肢
1 最大心拍出量
2 筋の毛細血管数
3 嫌気性代謝閾値
4 動静脈酸素含有量格差
5 同じ運動強度での換気量
解答
正解5(同じ運動強度での換気量)
解説

持久力トレーニングでは心機能・酸素運搬・利用能が高まり効率化する。効果として減少するのは同一運動強度における換気量。

全身持久力(有酸素)トレーニングの適応は「効率化と予備能の増大」である。最大心拍出量は1回拍出量の増大により増加、骨格筋では毛細血管数が増加して酸素供給が改善する。嫌気性代謝閾値(AT/乳酸性作業閾値)はより高い運動強度まで有酸素的に運動できるようになるため上昇し、末梢での酸素利用が高まることで動静脈酸素含有量格差も増大する。一方、換気効率が高まる結果、同じ(一定の)運動強度で比較すると換気量は減少する(同じ酸素摂取をより少ない換気で達成できる)。したがって減少するのは5。

✗ 1. 誤り
最大心拍出量
1回拍出量増大により増加する
✗ 2. 誤り
筋の毛細血管数
酸素供給改善のため増加する
✗ 3. 誤り
嫌気性代謝閾値
嫌気性代謝閾値(AT):有酸素能向上で上昇する
✗ 4. 誤り
動静脈酸素含有量格差
末梢の酸素利用が高まり増大する
✓ 5. 正しい
同じ運動強度での換気量
換気効率が高まり減少する
ポイント
  • 持久力トレーニングで最大心拍出量・毛細血管数・AT・動静脈酸素較差は増加
  • 同一運動強度での換気量は減少(効率化)
  • 全体として有酸素能と運動効率が向上
比較表
持久力トレーニングによる生理的適応
項目変化
最大心拍出量・1回拍出量増加
筋毛細血管数・ミトコンドリア増加
嫌気性代謝閾値(AT)上昇
動静脈酸素含有量格差増大
同一強度での換気量・心拍数減少
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