学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP57A009
理由で解く 理学療法士
治療用超音波は周波数1MHz(深部)/3MHz(表在)、強度0.5〜2.0W/cm²が標準で、プローブはカップリング剤を介して密着・移動させる。疼痛を訴えたら強度を下げるのが安全管理の基本。本問は選択肢3(40%照射)と4のいずれを選んでも正解とする複数正答の措置がとられている。
足底腱膜炎は踵骨付着部にかかる反復ストレスによる疼痛で、超音波は組織の伸張性を高めて痛みを和らげる目的で用いる。周波数は深達度で選び、深部なら1MHz、足底腱膜のような表在なら3MHzで、10MHzでは表層で減衰してしまい治療用には使わない(選択肢1)。照射強度は臨床上おおむね0.5〜2.0W/cm²で、10W/cm²は組織損傷や熱傷を招く過大な設定である(選択肢2)。照射時間率(デューティ比)は100%の連続照射で温熱効果が得られ、40%のようなパルス照射では熱の蓄積が抑えられて非温熱(機械的)効果が主体となる。本症例のように温熱効果を狙って当てる場面では連続照射が基本であり、40%照射を「正しい設定」とは言えない(選択肢3)。プローブを皮膚から離すと間の空気で超音波がほぼ全反射し組織に届かないため、必ずカップリング剤を介して密着させ移動法で照射する(選択肢5)。照射中に疼痛や強い熱感を訴える場合は、強度が過大か骨突出部で骨膜が刺激されている可能性があり、まず照射強度を下げて安全域に調整するのが正しい対応である。したがって正答は選択肢4である。
| 項目 | 適切な設定 | 本問の誤設定 |
|---|---|---|
| 周波数 | 1MHz(深部)/3MHz(表在) | 10MHz |
| 照射強度 | 0.5〜2.0 W/cm² | 10 W/cm² |
| 照射法 | 皮膚に密着・移動 | 皮膚から数cm離す |
| 時間率 | 連続または パルス(例40%) | — |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。