学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP57A006
理由で解く 理学療法士

左の末梢性顔面神経麻痺と右片麻痺という交代性片麻痺は橋病変を示す。左橋腹側に高信号を認める④が梗塞巣である。
一側の脳神経麻痺と対側の片麻痺が同時に現れる交代性片麻痺は、脳幹病変を強く示唆する所見である。顔面神経の核と線維は橋にあるため、左橋腹側の病変では同側である左の末梢性顔面神経麻痺が生じる。同じ部位を下行する皮質脊髄路は錐体交叉より上位にあたるので、その障害は対側である右の片麻痺となる(Millard-Gubler症候群)。④の中部脳幹小脳レベルでは左橋腹側に円形の高信号があり、この病態にそのまま合致する。①の放線冠レベルと②の大脳基底核レベルはいずれも左のテント上病変で、右片麻痺は説明できるが顔面の麻痺は中枢性で右下顔面に出るため、左の末梢性顔面神経麻痺は生じない。③の上部脳幹小脳レベルの高信号は左小脳にあり、主症状は同側の運動失調である。⑤の下部脳幹小脳レベルの高信号は患者の右側にあり、麻痺の左右が症例と逆になる。
| 項目 | 中枢性(核上性) | 末梢性(核・核下性) |
|---|---|---|
| 額のしわ寄せ | 保たれる | 麻痺する |
| 病巣側との関係 | 対側顔面が麻痺 | 同側顔面が麻痺 |
| 代表病巣 | 大脳皮質・内包 | 橋・顔面神経 |
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