学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP57A003

理由で解く 理学療法士

QP57A003 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問3
問題
心電図を図に示す。心房粗動はどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5 5別冊 No. 1
解答
正解1(1)
解説

心房粗動は、QRS間の基線が平坦にならず連続する鋸歯状の粗動波(F波)が特徴で、本問では①が該当する。

心房粗動の心電図上の特徴は、心房が規則的かつ高頻度に興奮するために生じる連続した鋸歯状(のこぎり歯状)の粗動波(F波)で、QRSとQRSの間に平坦な等電位線がなくなる点である。①の波形はまさにこの所見を示し、規則的なQRSの間の基線が平坦に戻らず鋸歯状にうねっている。一方②③⑤は各QRSの前に単一の明瞭なP波があり基線がQRS間で平坦に戻る規則的なリズムで、鋸歯状の粗動波を認めない。④は不規則で幅広い陰性の早期収縮様の波が混在し、持続する鋸歯状波はみられない。したがって心房粗動は①である。

✓ 1. 正しい
規則的なQRSの間に等電位線(平坦な基線)がなく、連続した鋸歯状(のこぎり歯状)の粗動波(F波)がみられる。これは心房粗動に特徴的な所見である
✗ 2. 誤り
② 洞調律型(頻拍傾向):各QRSの直前に単一の明瞭なP波があり、QRS間の基線は平坦に戻る。鋸歯状波を認めず心房粗動ではない
✗ 3. 誤り
各QRSの前にP波があり基線は平坦。規則的で鋸歯状波を認めず心房粗動ではない
✗ 4. 誤り
④ 不整(早期収縮を含む):不規則なリズムで、上向きQRSの間に幅広い陰性の早期収縮様波が混在する。持続する鋸歯状波はなく心房粗動ではない
✗ 5. 誤り
5別冊 No. 1
各QRSの前にP波があり基線は平坦。鋸歯状波を認めず心房粗動ではない
ポイント
  • 心房粗動=鋸歯状のF波、心房数約300/分、規則的
  • 心房細動=f波でRR不規則
  • 房室伝導比で心室数が決まる(2:1、4:1など)
比較表
主な上室性不整脈の心電図鑑別
不整脈心房波RR間隔
洞調律明瞭なP波規則的
心房粗動鋸歯状F波(約300/分)伝導比により規則的
心房細動細かいf波絶対性不整
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