学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56P090

理由で解く 理学療法士

QP56P090 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問90
問題
頭部CTを図に示す。出血部位はどれか。
図
選択肢
1 後頭葉皮質下
2 頭頂葉皮質下
3 尾状核
4 被殻
5 視床
解答
正解5(視床)
解説

第三脳室に接する内側の高吸収域+脳室内穿破は視床出血の典型像で、外側寄りの被殻出血と局在で鑑別する。

本図は基底核〜視床レベルの頭部単純CT水平断で、画像右側が患者の左側である。正中の第三脳室のすぐ外側(内側部)に、境界明瞭な卵円形の高吸収域(新鮮な脳内出血)を認め、第三脳室内にもわずかに高吸収が及び軽度の脳室内穿破を示す。この「第三脳室に接する内側」という局在は視床出血に特徴的で、より外側(島皮質・外包側)に生じる被殻出血とは位置が異なる。尾状核出血は側脳室前角外側壁寄り、後頭葉・頭頂葉皮質下出血は皮質直下の末梢に生じるため、いずれも本例の局在と合わない。したがって出血部位は視床(選択肢5)である。

✗ 1. 誤り
後頭葉皮質下
後方の皮質下に高吸収域はなく該当しない
✗ 2. 誤り
頭頂葉皮質下
頭頂部・皮質辺縁の末梢部に血腫はなく該当しない
✗ 3. 誤り
尾状核
側脳室前角外側壁の前外側部に出血はない
✗ 4. 誤り
被殻
出血は島皮質寄りの外側ではなく、それより内側に位置し被殻とは一致しない
✓ 5. 正しい
視床
第三脳室に接する内側に境界明瞭な高吸収域(新鮮出血)があり、脳室内穿破も伴う視床出血に合致する
ポイント
  • 視床出血=内包の内側・第三脳室外側
  • 被殻出血=内包の外側
  • 視床出血は脳室穿破・感覚障害・眼症状
比較表
脳出血の好発部位とCT局在
部位CTでの位置/特徴
被殻内包外側・最多
視床内包内側・第三脳室外側
尾状核側脳室前角付近
皮質下(脳葉)脳表近くの表在性
小脳・橋後頭蓋窩
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