学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56P088

理由で解く 理学療法士

QP56P088 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問88
問題
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染で生じにくいのはどれか。
選択肢
1 末梢神経障害
2 無菌性髄膜炎
3 Creutzfeldt-Jakob病
4 ニューモシスチス肺炎
5 進行性多巣性白質脳症(PML)
解答
正解3(Creutzfeldt-Jakob病)
解説

Creutzfeldt-Jakob病はプリオン病で免疫不全とは無関係。HIVでは末梢神経障害・無菌性髄膜炎・ニューモシスチス肺炎・PMLが生じやすい。

HIV感染では、ウイルス自体による神経障害(HIV関連末梢神経障害、急性期の無菌性髄膜炎)に加え、CD4陽性リンパ球減少による免疫不全から多彩な日和見感染症が起こる。ニューモシスチス肺炎(P. jirovecii)は代表的な日和見感染で、進行性多巣性白質脳症(PML)はJCウイルス再活性化による脱髄性脳症でエイズ指標疾患である。一方、Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白の蓄積による神経変性疾患であり、免疫不全とは無関係でHIV感染で増えるものではない。したがって『生じにくい』のはCreutzfeldt-Jakob病である。

✗ 1. 誤り
末梢神経障害
HIV関連ニューロパチーとして高頻度に生じる(誤=生じやすい)
✗ 2. 誤り
無菌性髄膜炎
HIV急性感染期などに生じうる(誤=生じやすい)
✓ 3. 正しい
Creutzfeldt-Jakob病
プリオン病で免疫不全と無関係。HIVで生じにくい
✗ 4. 誤り
ニューモシスチス肺炎
代表的な日和見感染でHIVで生じやすい(誤=生じやすい)
✗ 5. 誤り
進行性多巣性白質脳症(PML)
進行性多巣性白質脳症(PML):JCウイルスによるエイズ指標疾患で生じやすい(誤=生じやすい)
ポイント
  • CJD=プリオン病、免疫不全と無関係
  • PML=JCウイルス、エイズ指標疾患
  • ニューモシスチス肺炎=日和見感染
比較表
HIV/AIDSでみられる神経・日和見疾患
疾患病因
HIV関連末梢神経障害HIVによる神経障害
無菌性髄膜炎HIV急性感染
ニューモシスチス肺炎日和見真菌感染
PMLJCウイルス再活性化
CJD(生じにくい)異常プリオン蛋白
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