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理由で解く 理学療法士

QP56P028 理学療法評価学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問28
問題
膝関節伸展位で足背屈の関節可動域測定をしたところ、可動域制限が認められた。次に、膝関節屈曲位で測定したところ可動域制限は認められなかった。短縮している筋はどれか。
選択肢
1 大腿直筋
2 大腿二頭筋長頭
3 半膜様筋
4 腓腹筋
5 ヒラメ筋
解答
正解4(腓腹筋)
解説

膝伸展位で背屈制限、膝屈曲位で制限消失=二関節筋である腓腹筋の短縮。膝伸展で腓腹筋が伸張され背屈を妨げ、膝屈曲で緩むため制限が消える(Silfverskiöldテストの原理)。

腓腹筋は大腿骨顆部から起始し膝関節と足関節をまたぐ二関節筋である。膝伸展位では腓腹筋が最大に伸張されるため、これが短縮していると足背屈が制限される。膝を屈曲すると腓腹筋が緩み、足背屈制限が消失する。この所見はSilfverskiöldテストの原理で、背屈制限が腓腹筋由来か単関節筋のヒラメ筋由来かを鑑別する。ヒラメ筋は下腿骨のみから起始する単関節筋のため膝肢位に関わらず背屈制限が残る。大腿直筋・大腿二頭筋長頭・半膜様筋は足関節背屈に直接関与しない。

✗ 1. 誤り
大腿直筋
股関節屈曲・膝関節伸展に働き足背屈に無関与
✗ 2. 誤り
大腿二頭筋長頭
膝屈曲・股伸展のハムストリングスで足背屈に無関与
✗ 3. 誤り
半膜様筋
ハムストリングスで足背屈に無関与
✓ 4. 正しい
腓腹筋
膝と足をまたぐ二関節筋、膝肢位で背屈制限が変化し正しい
✗ 5. 誤り
ヒラメ筋
単関節筋のため膝肢位に関わらず背屈制限が残る
ポイント
  • 腓腹筋=膝と足をまたぐ二関節筋
  • 膝伸展で背屈制限・膝屈曲で消失=腓腹筋短縮
  • ヒラメ筋は単関節で膝肢位に影響されない(Silfverskiöldテスト)
比較表
下腿三頭筋の鑑別
関節をまたぐ数膝肢位で背屈制限が変化
腓腹筋二関節(膝・足)変化する(膝屈曲で消失)
ヒラメ筋単関節(足のみ)変化しない
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