学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56A090

理由で解く 理学療法士

QP56A090 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問90
問題
疾患と遺伝形式の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 筋強直性ジストロフィー ― 常染色体優性遺伝
2 脊髄性進行性筋萎縮症 ― 伴性劣性遺伝
3 Becker型筋ジストロフィー ― 常染色体劣性遺伝
4 Duchenne型筋ジストロフィー ― 常染色体優性遺伝
5 Huntington病 ― 伴性劣性遺伝
解答
正解1(筋強直性ジストロフィー ― 常染色体優性遺伝)
解説

筋強直性(筋緊張性)ジストロフィーはDMPK遺伝子のCTGリピート伸長による常染色体優性遺伝。DMD・BMDはX連鎖劣性、Huntington病は常染色体優性、SMAは常染色体劣性。

遺伝形式は国試頻出で、各疾患の原因遺伝子とセットで整理する。筋強直性ジストロフィー(筋緊張性ジストロフィー)は第19番染色体のDMPK遺伝子CTGリピート伸長を原因とする常染色体優性(顕性)遺伝で、これが正しい組合せである。Duchenne型・Becker型筋ジストロフィーはいずれもX染色体上のジストロフィン遺伝子異常によるX連鎖劣性(伴性劣性)遺伝で、常染色体遺伝ではない。Huntington病は第4番染色体のCAGリピート伸長による常染色体優性遺伝で伴性劣性ではない。脊髄性進行性筋萎縮症(SMA)はSMN1遺伝子異常による常染色体劣性遺伝で伴性劣性ではない。よって正しいのは選択肢1のみ。

✓ 1. 正しい
筋強直性ジストロフィー ― 常染色体優性遺伝
DMPK遺伝子CTGリピートによる常染色体優性で正しい
✗ 2. 誤り
脊髄性進行性筋萎縮症 ― 伴性劣性遺伝
SMA(SMN1)は常染色体劣性で伴性劣性ではない
✗ 3. 誤り
Becker型筋ジストロフィー ― 常染色体劣性遺伝
X連鎖劣性(伴性劣性)遺伝
✗ 4. 誤り
Duchenne型筋ジストロフィー ― 常染色体優性遺伝
X連鎖劣性(伴性劣性)遺伝
✗ 5. 誤り
Huntington病 ― 伴性劣性遺伝
CAGリピートによる常染色体優性遺伝
ポイント
  • 筋強直性ジストロフィー・Huntington病=常染色体優性(リピート病)
  • DMD・BMD=X連鎖劣性(伴性劣性、ジストロフィン)
  • SMA=常染色体劣性(SMN1)
比較表
神経筋疾患と遺伝形式
疾患遺伝形式
筋強直性ジストロフィー常染色体優性(DMPK)
Huntington病常染色体優性(CAGリピート)
Duchenne/Becker型筋ジスX連鎖劣性(ジストロフィン)
脊髄性筋萎縮症(SMA)常染色体劣性(SMN1)
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