学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP56A018
理由で解く 理学療法士

下垂足への装具選択は「足関節背屈を保持できるか」と「筋力低下例で扱える軽さか」で決まる。遠位型ミオパチーで足関節背屈MMT1、かつ近位筋も弱い本症例では、下垂足を制御でき軽量なプラスチック短下肢装具が最適。免荷装具(PTB)・膝装具(スウェーデン式)は足関節に作用せず、軟性装具は制動不足、長下肢装具は重く過剰。
本症例は遠位型ミオパチーによる遠位優位の下肢筋力低下で、足関節背屈・底屈がMMT1と著明に低下し両側下垂足を呈する。近位筋(股・膝)もMMT2〜3と低下しており、装具は「下垂足を確実に制御でき、かつ軽量で全身性筋力低下でも扱える」ことが求められる。この2条件を満たすのがプラスチック短下肢装具(シューホーン型など)である。足部を背屈位に保持することで遊脚期の躓き・立脚期の内外反不安定を防ぎ、モノコック構造で軽量なため筋力の弱い患者でも振り出しやすい。よって正答は[5]。他肢はいずれも不適で、[1]PTBは免荷目的で背屈保持機能を持たず、[2]軟性装具は補助程度で背屈MMT1には制動力不足、[3]膝装具は足関節に作用せず下垂足を制御できない、[4]長下肢装具は膝不安定を伴う重度例向けで、膝伸展が保たれる本症例には重く過剰で歩行改善に不利。
| 装具 | 主な適応 |
|---|---|
| プラスチック短下肢装具 | 下垂足の遊脚クリアランス確保 |
| 金属支柱付き長下肢装具 | 膝・足の高度な支持が必要な場合 |
| スウェーデン式膝装具 | 膝反張(反張膝)の抑制 |
| 足関節軟性装具 | 軽度の足関節不安定性 |
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