学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP56A013
理由で解く 理学療法士

側方(矢状面)から見た歩行で立脚相に体幹が後方へ反る(後方突進)のは、股関節伸筋である大殿筋の筋力低下の特徴。
図は歩行を側方(矢状面)から描いた線画で、立脚相にあたるコマで体幹が後方へ反る(のけぞる)姿勢が示されている。この体幹の後方傾斜(後方突進・extensor lurch)は、股関節伸筋である大殿筋の筋力低下に特徴的な代償である。大殿筋が弱いと立脚初期に股関節が屈曲方向に崩れるのを防げないため、体幹を後方へ倒して重心線(床反力の作用線)を股関節の後方に保ち、股関節伸展位を維持する。一方、中殿筋の筋力低下はTrendelenburg歩行として体幹の『側方』傾斜を生じ、これは正面/背面(前額面)から観察される所見であり、本図のような側方視では表現されない。前脛骨筋低下は下垂足・鶏歩、下腿三頭筋低下は踵足歩行で、いずれも図の体幹後方傾斜とは一致しない。したがって筋力低下を生じている筋は大殿筋である。
| 筋 | 異常歩行 |
|---|---|
| 大殿筋 | 立脚初期に体幹後傾(大殿筋歩行) |
| 中殿筋 | 立脚側へ体幹側屈(Trendelenburg歩行) |
| 前脛骨筋 | 下垂足・鶏歩 |
| 下腿三頭筋 | 後方推進力低下・踵離れ不良 |
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