学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55P075

理由で解く 理学療法士

QP55P075 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問75
問題
尿検査項目とその検査結果が高値となる疾患との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ケトン体 ― 膵炎
2 ビリルビン ― 糖尿病
3 アルブミン ― 肝硬変
4 ヘモグロビン ― 心筋梗塞
5 ミオグロビン ― 横紋筋融解症
解答
正解5(ミオグロビン ― 横紋筋融解症)
解説

横紋筋融解症では崩壊した筋からミオグロビンが血中に放出され、腎から排泄されて尿ミオグロビンが陽性となる(赤褐色尿)。

尿中に出現する物質と原疾患を対応させる問題である。横紋筋融解症は外傷・圧挫・薬剤(スタチンなど)・過度の運動などで骨格筋が広範に壊死する病態で、筋細胞内のミオグロビンが血中に漏出し尿中に排泄される。ミオグロビンは腎尿細管を傷害し急性腎障害の原因となるため、尿ミオグロビン陽性と赤褐色尿は重要な所見である。他の組合せは物質と疾患の対応が誤っている。

✗ 1. 誤り
ケトン体 ― 膵炎
尿ケトン体は糖尿病(ケトアシドーシス)や飢餓・絶食で上昇し、膵炎とは対応しない
✗ 2. 誤り
ビリルビン ― 糖尿病
尿ビリルビンは閉塞性黄疸・肝細胞性黄疸など肝胆道疾患で上昇し、糖尿病では上がらない
✗ 3. 誤り
アルブミン ― 肝硬変
尿アルブミンはネフローゼ・糖尿病性腎症など腎糸球体障害で増加する。肝硬変は血中アルブミン低下をきたすが尿アルブミンとは対応しない
✗ 4. 誤り
ヘモグロビン ― 心筋梗塞
ヘモグロビン尿は血管内溶血や尿路出血でみられ、心筋梗塞とは対応しない
✓ 5. 正しい
ミオグロビン ― 横紋筋融解症
崩壊筋から放出されたミオグロビンが尿中に排泄され陽性となる
ポイント
  • 横紋筋融解症=ミオグロビン尿・赤褐色尿・CK著増・急性腎障害リスク
  • 尿ケトン体=糖尿病性ケトアシドーシス・飢餓
  • 尿ビリルビン=肝胆道疾患/尿アルブミン=糸球体腎障害
比較表
尿検査項目と代表的高値疾患
尿項目高値となる代表疾患
ケトン体糖尿病(DKA)・飢餓
ビリルビン肝胆道疾患(閉塞性黄疸)
アルブミン糖尿病性腎症・ネフローゼ
ヘモグロビン血管内溶血・尿路出血
ミオグロビン横紋筋融解症
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