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理由で解く 理学療法士

QP55P076 病理学概論

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問76
問題
悪性腫瘍細胞の特徴で誤っているのはどれか。
選択肢
1 増殖が速い。
2 核分裂が多い。
3 染色体異常が多い。
4 核/細胞質比が小さい。
5 未分化型は悪性度が高い。
解答
正解4(核/細胞質比が小さい。)
解説

悪性腫瘍細胞は核が大きく核/細胞質比(N/C比)が大きい。『小さい』は誤り。

悪性腫瘍細胞は正常細胞に比べて核が大きく濃染し、細胞質に対する核の割合すなわち核/細胞質比(N/C比)が増大するのが特徴である。旺盛な増殖能を反映して分裂速度が速く核分裂像が多数みられ、遺伝子・染色体の異常(異数性など)を高頻度に伴う。また分化度が低い(未分化・低分化)ほど正常組織との類似性を失い、悪性度が高く予後不良となる。したがって『核/細胞質比が小さい』とする選択肢4が誤りである。

✗ 1. 正しい
増殖が速い。
悪性腫瘍は増殖能が高い(正しい特徴)
✗ 2. 正しい
核分裂が多い。
核分裂像の増加は悪性の指標(正しい特徴)
✗ 3. 正しい
染色体異常が多い。
異数性など遺伝子・染色体異常を高頻度に伴う(正しい特徴)
✓ 4. 誤り
核/細胞質比が小さい。
悪性細胞では核が大きくN/C比は『大きく』なるため誤り(正解=誤っている選択肢)
✗ 5. 正しい
未分化型は悪性度が高い。
分化度が低いほど悪性度が高い(正しい特徴)
ポイント
  • 悪性腫瘍細胞=N/C比増大・核濃染・核分裂増加
  • 染色体異常(異数性)を高頻度に伴う
  • 未分化・低分化ほど悪性度が高く予後不良
比較表
良性腫瘍と悪性腫瘍の細胞像
項目良性悪性
核/細胞質比
核分裂像少ない多い
分化度高い低い(未分化)
増殖速度遅い速い
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