学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP55A048

理由で解く 理学療法士

QP55A048 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問48
問題
廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 起立性低血圧 ― 離床
2 筋力低下 ― 神経筋電気刺激
3 骨萎縮 ― 機能的電気刺激
4 褥瘡 ― 体位変換
5 深部静脈血栓 ― 弾性ストッキング
解答
正解3(骨萎縮 ― 機能的電気刺激)
解説

骨萎縮(廃用性骨粗鬆症)の予防には荷重・機械的刺激が必要で、機能的電気刺激(FES)は骨萎縮の予防法として適切でない組合せ。

廃用症候群は不動・臥床により全身各系統に生じる二次的障害である。骨は荷重や筋収縮による機械的ストレスで維持されるため、廃用性の骨萎縮を防ぐには立位・荷重や抗重力活動が基本となる。機能的電気刺激(FES)は麻痺筋を刺激して機能的動作を再建する手段であり、骨萎縮そのものの予防法として組合せるのは不適切で、これが誤りである。他の組合せは、起立性低血圧に離床(起立負荷への順応)、筋力低下に神経筋電気刺激、褥瘡に体位変換、深部静脈血栓に弾性ストッキングと、いずれも標準的に正しい対応である。

✗ 1. 正しい
起立性低血圧 ― 離床
起立性負荷に慣らし循環調節を再獲得する適切な対応(正しい組合せ)
✗ 2. 正しい
筋力低下 ― 神経筋電気刺激
不動による筋萎縮・筋力低下の予防に用いる適切な対応(正しい組合せ)
✓ 3. 誤り
骨萎縮 ― 機能的電気刺激
骨萎縮予防には荷重・機械的刺激が要で、FESは予防法として不適切(誤=これが答え)
✗ 4. 正しい
褥瘡 ― 体位変換
持続圧迫を除圧する褥瘡予防の基本(正しい組合せ)
✗ 5. 正しい
深部静脈血栓 ― 弾性ストッキング
下肢静脈うっ滞を防ぎ血栓予防に有効(正しい組合せ)
ポイント
  • 骨萎縮の予防=荷重・機械的刺激(立位・抗重力)
  • FESは機能的動作再建で骨萎縮予防が主目的ではない
  • 廃用予防:離床・NMES・体位変換・弾性ストッキング
比較表
廃用症候群の症状と予防法
症状適切な予防法
起立性低血圧離床(起立負荷)
筋力低下神経筋電気刺激・運動
骨萎縮荷重・立位(機械的刺激)
褥瘡体位変換・除圧
深部静脈血栓弾性ストッキング・運動
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