学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP55A040

理由で解く 理学療法士

QP55A040 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問40
問題
寒冷療法の作用で正しいのはどれか。
選択肢
1 滑液粘性の低下
2 疼痛閾値の低下
3 神経伝導速度の増加
4 筋紡錘の感受性の減弱
5 毛細血管透過性の亢進
解答
正解4(筋紡錘の感受性の減弱)
解説

寒冷は筋紡錘の感受性を低下させて筋緊張・痙縮を抑制する。疼痛閾値上昇・神経伝導速度低下・血管透過性低下も生じる。

寒冷療法は組織温を下げることで、血管収縮による炎症・浮腫抑制、代謝低下、鎮痛、筋緊張抑制などをもたらす。筋紡錘の感受性(求心性発火)を低下させ、γ運動系の活動も抑えるため、痙縮の一時的軽減に用いられる。同時に神経伝導速度は低下し、疼痛閾値は上昇(痛みを感じにくくなる)する。血管は収縮し毛細血管透過性は低下、滑液は冷えると粘性が上昇する。したがって正しいのは筋紡錘感受性の減弱である。

✗ 1. 誤り
滑液粘性の低下
誤。寒冷で滑液粘性は上昇し関節が動かしにくくなる。
✗ 2. 誤り
疼痛閾値の低下
誤。寒冷で疼痛閾値は上昇し鎮痛的に働く。
✗ 3. 誤り
神経伝導速度の増加
誤。寒冷で神経伝導速度は低下する。
✓ 4. 正しい
筋紡錘の感受性の減弱
正。筋紡錘の感受性低下により筋緊張・痙縮が抑制される。
✗ 5. 誤り
毛細血管透過性の亢進
誤。血管収縮により透過性は低下し、浮腫を抑える。
ポイント
  • 寒冷=筋紡錘感受性低下→痙縮抑制
  • 疼痛閾値上昇(鎮痛)・神経伝導速度低下
  • 血管収縮で透過性低下・滑液粘性は上昇
比較表
寒冷療法による生理的変化
項目変化
筋紡錘感受性低下
疼痛閾値上昇
神経伝導速度低下
毛細血管透過性低下
滑液粘性上昇
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