学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP55A011

理由で解く 理学療法士

QP55A011 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問11
問題
図のような移動〈シャフリング〉をする乳児に促す姿勢や運動で最も適切なのはどれか。
図
選択肢
1 椅子座位
2 起き上がり
3 寝返り
4 背臥位
5 腹這い
解答
正解1(椅子座位)
解説

シャフリングベビーは腹臥位を強く嫌い、四つ這いを経ずに座位移動する正常発達の亜型。腹臥位を強制せず、下肢荷重・立位へつながる椅子座位を促す。

シャフリング(いざり這い)は、腹臥位を嫌って座位のまま殿部で移動する乳児にみられ、四つ這い期を欠く正常発達の一亜型である。筋緊張がやや低く、下肢を突っ張らず立位を嫌う傾向があるため独歩の開始は遅れることが多いが、多くは予後良好である。促し方の要点は、本児が嫌う腹臥位(腹這い・寝返りからの腹臥位・腹臥位からの起き上がり)を無理強いしないことと、受け入れやすい座位を基盤に下肢荷重・立位へと発達を導くことである。椅子座位は体幹の抗重力保持を促しつつ足底接地により下肢荷重を引き出せるため最も適切である。

✓ 1. 正しい
椅子座位
本児が受け入れやすい座位を基盤に体幹保持と下肢荷重・立位への移行を促せる
✗ 2. 誤り
起き上がり
腹臥位・回旋を伴い本児が嫌う運動で受け入れられにくい
✗ 3. 誤り
寝返り
腹臥位への移行を含み嫌悪反応を招きやすく発達を促しにくい
✗ 4. 誤り
背臥位
抗重力活動を促さず、すでに座位が可能な本児の発達段階に合わない
✗ 5. 誤り
腹這い
シャフリングベビーが最も嫌う肢位で強制は不適切
ポイント
  • シャフリングベビー=腹臥位嫌悪・四つ這いを欠く正常発達亜型
  • 腹臥位を強制せず座位から下肢荷重・立位を促す
  • 独歩開始は遅れるが予後は概ね良好
比較表
正常運動発達のおおまかな目安
運動獲得時期の目安
定頸3〜4か月
寝返り5〜6か月
座位保持7〜8か月
四つ這い8〜10か月
独歩12〜15か月(シャフリングでは遅れる)
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