学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP54P044

理由で解く 理学療法士

QP54P044 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問44
問題
多発性筋炎で正しいのはどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 心筋は障害されない。
3 高い室温では筋力が低下する。
4 四肢の遠位筋優位に障害される。
5 間質性肺炎を合併すると予後が悪い。
解答
正解5(間質性肺炎を合併すると予後が悪い。)
解説

多発性筋炎は四肢近位筋優位に障害する自己免疫性炎症性筋疾患。女性に多く、間質性肺炎の合併は予後不良因子。

多発性筋炎は骨格筋を主座とする自己免疫性の炎症性ミオパチーで、中年女性に多い。頸部・体幹・四肢近位筋が対称性に侵され、階段昇降や立ち上がりが困難となる。全身性疾患であり心筋炎・不整脈や間質性肺炎を合併しうる。間質性肺炎(とくに抗MDA5抗体陽性例など急速進行型)は生命予後を大きく左右する予後不良因子であり5が正しい。運動療法は活動期のCK上昇時には過負荷を避け、炎症の沈静化に合わせて漸増する。

✗ 1. 誤り
男性に多い。
中年女性に多い(男女比はおよそ1:2〜3)
✗ 2. 誤り
心筋は障害されない。
心筋炎・伝導障害・不整脈など心病変を合併しうる
✗ 3. 誤り
高い室温では筋力が低下する。
温度による筋力低下(易疲労性)は重症筋無力症などの特徴で、多発性筋炎の所見ではない
✗ 4. 誤り
四肢の遠位筋優位に障害される。
近位筋優位に障害される(遠位筋優位は封入体筋炎の特徴)
✓ 5. 正しい
間質性肺炎を合併すると予後が悪い。
間質性肺炎は代表的な予後不良因子であり正しい
ポイント
  • 多発性筋炎=近位筋優位・対称性の筋力低下、女性に多い
  • 間質性肺炎・悪性腫瘍の合併は予後不良
  • 遠位筋優位は封入体筋炎を疑う
比較表
多発性筋炎の要点
項目内容
好発中年女性
筋障害分布四肢近位筋優位・対称性
合併症間質性肺炎・心筋炎・悪性腫瘍
予後不良因子間質性肺炎の合併
検査CK上昇・筋電図・筋生検・筋炎特異抗体
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