学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP54P043

理由で解く 理学療法士

QP54P043 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問43
問題
左延髄外側症候群で正しいのはどれか。
選択肢
1 右Horner徴候
2 右角膜反射低下
3 右上下肢の運動失調
4 右上下肢の温痛覚障害
5 右上下肢の深部感覚障害
解答
正解4(右上下肢の温痛覚障害)
解説

延髄外側症候群(Wallenberg)は病側の顔面温痛覚障害・Horner徴候・小脳失調と、対側の体幹四肢の温痛覚障害を呈する。深部感覚は保たれる(解離性感覚障害)。

後下小脳動脈(PICA)や椎骨動脈の障害による延髄背外側の梗塞で、交叉性感覚障害が特徴。病側(左)では三叉神経脊髄路核の障害で顔面の温痛覚低下・角膜反射低下、下小脳脚障害で小脳失調、交感神経下行路障害でHorner徴候が生じる。一方、外側脊髄視床路は延髄より下位で交叉しているため、対側(右)の体幹・四肢の温痛覚障害となり4が正しい。後索は障害されないため深部感覚は保たれる(温痛覚と深部感覚の解離)。

✗ 1. 誤り
右Horner徴候
Horner徴候は交感神経下行路の障害で病側(左)に生じる
✗ 2. 誤り
右角膜反射低下
角膜反射(三叉神経)の低下は病側(左)顔面の温痛覚障害に伴う。右ではない
✗ 3. 誤り
右上下肢の運動失調
小脳失調は下小脳脚障害により病側(左)に生じる
✓ 4. 正しい
右上下肢の温痛覚障害
外側脊髄視床路は既に交叉しているため、病巣と対側(右)の体幹四肢に温痛覚障害を生じる
✗ 5. 誤り
右上下肢の深部感覚障害
深部感覚を伝える後索は障害されず保たれる。温痛覚のみ障害される解離性感覚障害
ポイント
  • Wallenberg=病側の顔面温痛覚・Horner・小脳失調+対側の体幹四肢温痛覚障害
  • 深部感覚は保たれる(解離性感覚障害)
  • 原因はPICA/椎骨動脈領域の梗塞
比較表
延髄外側症候群の症候と側性
症候責任部位側性
顔面の温痛覚障害・角膜反射低下三叉神経脊髄路核病側
Horner徴候交感神経下行路病側
小脳性運動失調下小脳脚病側
体幹四肢の温痛覚障害外側脊髄視床路対側
深部感覚後索(保たれる)
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