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理由で解く 理学療法士

QP54P033 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問33
問題
断端の成熟度を確認するための断端周径計測で正しいのはどれか。
選択肢
1 1か所で計測する。
2 下腿切断では最大膨隆部で計測する。
3 下腿切断では背臥位で計測する。
4 大腿切断では坐骨結節を基準に計測点を決める。
5 月に2回計測する。
解答
正解4(大腿切断では坐骨結節を基準に計測点を決める。)
解説

断端周径は固定した骨指標を基準点にして複数か所を頻回に測り、成熟を追う。大腿切断の基準点は坐骨結節である。

断端の成熟とは術後の浮腫が消退して断端の形状と容積が安定することをいい、その指標となるのが断端周径の経時的な減少である。測定は再現性が命であり、大腿切断では坐骨結節、下腿切断では膝関節裂隙や膝蓋腱といった触知しやすい骨指標を基準点に定める。そこから一定間隔(5cmごとなど)で複数のレベルを測り、断端全体の形状変化を捉える。1か所だけの計測では断端の形の変化を把握できず、最大膨隆部のような変動する部位を基準にすると測定点が毎回ずれて比較できない。測定肢位も毎回そろえる必要はあるが、下腿切断を背臥位に限る決まりはなく、膝伸展位で基準点を取ることの方が重要である。計測の頻度は浮腫が急速に変化する時期に合わせて数日から週単位で行うのが望ましく、月に2回では変化を捉えるには粗い。したがって「大腿切断では坐骨結節を基準に計測点を決める」が正しい。

✗ 1. 誤り
1か所で計測する。
1か所では断端全体の形状変化を追えない。複数レベルで計測する
✗ 2. 誤り
下腿切断では最大膨隆部で計測する。
最大膨隆部は変動し基準にならない。膝関節裂隙などを基準点にする
✗ 3. 誤り
下腿切断では背臥位で計測する。
肢位は一定にするが背臥位と決まってはおらず、膝伸展位で計測する
✓ 4. 正しい
大腿切断では坐骨結節を基準に計測点を決める。
大腿切断は坐骨結節を基準に計測レベルを決めるのが正しい方法
✗ 5. 誤り
月に2回計測する。
月2回では粗すぎる。数日〜週単位で計測し浮腫の消退を追う
ポイント
  • 断端周径は固定基準点から一定間隔で複数か所計測
  • 大腿切断=坐骨結節基準/下腿切断=膝関節裂隙・膝蓋腱基準
  • 成熟期は頻回に計測し周径減少を追う
比較表
断端周径計測の基準点
切断部位基準点
大腿切断坐骨結節
下腿切断膝関節裂隙・膝蓋腱(脛骨粗面)
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