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理由で解く 理学療法士

QP54P031 理学療法評価学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問31
問題
関節リウマチにみられる変形と部位の組合せで適切なのはどれか。
選択肢
1 スワンネック変形 ― 環軸椎関節
2 ムチランス変形 ― 脊柱
3 ボタン穴変形 ― 手の母指
4 内反小指変形 ― 足部
5 Z変形 ― 足の母指
解答
正解4(内反小指変形 ― 足部)
解説

関節リウマチの手指変形(スワンネック・ボタン穴・ムチランス・母指Z変形)と足部変形(外反母趾・内反小趾)を部位ごとに整理する。

関節リウマチ(RA)では滑膜炎による関節破壊と靱帯・腱のゆるみから特徴的な変形を生じる。手指ではPIP過伸展+DIP屈曲の「スワンネック変形」、PIP屈曲+DIP過伸展の「ボタン穴(ボタンホール)変形」、高度な骨吸収で指が短縮・伸縮する「ムチランス変形(オペラグラスハンド)」、母指のMP屈曲+IP過伸展の「Z変形」がみられる。足部では前足部に外反母趾と内反小趾(小指が内側へ向く変形)が生じ、開帳足を伴う。したがって『内反小指変形―足部』の組合せが正しい。

✗ 1. 誤り
スワンネック変形 ― 環軸椎関節
スワンネック変形は手指(PIP過伸展・DIP屈曲)の変形であり、環軸椎関節ではない。RAの頸椎病変は環軸椎亜脱臼(脱臼)として現れる
✗ 2. 誤り
ムチランス変形 ― 脊柱
ムチランス変形は手指の高度骨吸収による短縮・伸縮性変形で、脊柱ではない
✗ 3. 誤り
ボタン穴変形 ― 手の母指
ボタン穴変形は主に第2〜5指のPIP関節にみられる。母指にも母指ボタン穴変形はあるが、Z変形が母指の典型で、本肢の組合せは不適切
✓ 4. 正しい
内反小指変形 ― 足部
内反小指変形は足部(前足部)にみられるRAの代表的変形で組合せが正しい
✗ 5. 誤り
Z変形 ― 足の母指
Z変形(Z字変形)は手の母指の変形であり、足の母指ではない。足の母指の代表変形は外反母趾
ポイント
  • 手指変形=スワンネック・ボタン穴・ムチランス・母指Z変形
  • 足部変形=外反母趾・内反小趾・開帳足
  • 頸椎は環軸椎亜脱臼に注意(挿管・頸部後屈で脊髄症リスク)
比較表
関節リウマチの主な変形と部位
変形部位・特徴
スワンネック変形手指PIP過伸展+DIP屈曲
ボタン穴変形手指PIP屈曲+DIP過伸展
ムチランス変形手指の高度骨吸収・短縮(オペラグラスハンド)
Z変形母指MP屈曲+IP過伸展
外反母趾・内反小趾足部(前足部)
環軸椎亜脱臼頸椎
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