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理由で解く 理学療法士

前方正中(前交通動脈領域)のクリップ像=前交通動脈瘤クリッピング後で、基底前脳障害による前向性健忘(毎日初対面のように挨拶)が最も出現しやすい。
別冊No.2の頭部CT(単純・水平断3スライス)では、下段の頭頂に近いスライスで前方正中(大脳半球間裂=前大脳動脈・前交通動脈領域)に2個の高吸収な金属クリップとアーチファクトが確認でき、破裂脳動脈瘤クリッピング後(前交通動脈瘤が最多)の所見である。中段では左右の側脳室拡大も見られる。前交通動脈瘤の破裂・クリッピングは、基底前脳(内側中隔核・Broca対角帯核)や脳弓、前部帯状回を巻き込み、新しい記憶を形成できない前向性健忘を来しやすい。担当理学療法士に毎日初対面のように挨拶をするのはこの前向性健忘の典型像であり、選択肢5が正答。他の選択肢(更衣失行=右頭頂葉、観念運動失行=左頭頂葉、左半側空間無視=右頭頂葉、相貌失認=右後頭側頭葉)に対応する頭頂葉・後頭側頭葉の限局病変はCT上認められない。
| 症状 | 主な責任病巣 |
|---|---|
| 記憶障害(健忘) | 前脳基底部(前交通動脈領域) |
| 半側空間無視 | 右頭頂葉 |
| 着衣失行 | 右頭頂葉 |
| 観念運動失行 | 左頭頂〜前頭葉 |
| 相貌失認 | 両側後頭側頭葉 |
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