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理由で解く 理学療法士

QP54P009 基礎理学療法学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問9
問題
ある薬物を投与する前後の運動開始前・中・後の血圧の変化を示す。この薬物の作用はどれか。
図
選択肢
1 副交感神経刺激
2 交感神経α受容体刺激
3 交感神経α受容体抑制
4 交感神経β受容体刺激
5 交感神経β受容体抑制
解答
正解4(交感神経β受容体刺激)
解説

投与後に心拍出量増加を反映して収縮期血圧が上昇し、β2受容体を介した骨格筋血管拡張で拡張期血圧が低下する変化は、交感神経β受容体刺激の作用で説明できる。

交感神経β受容体刺激薬は、β1作用で心拍数・心収縮力を高めて心拍出量を増やすため収縮期血圧を上昇させ、β2作用で骨格筋の血管を拡張させ末梢血管抵抗を下げるため拡張期血圧はむしろ低下する。運動負荷でこの傾向が増強される図の変化はβ受容体刺激で説明できる。α刺激なら血管収縮により拡張期血圧も上昇し、β遮断なら心拍出量が抑えられて運動時の血圧上昇が鈍化するため、いずれも合致しない。

✗ 1. 誤り
副交感神経刺激
心拍数低下・心拍出量減少で血圧はむしろ低下傾向。運動時の昇圧増強を説明できない
✗ 2. 誤り
交感神経α受容体刺激
血管収縮で末梢抵抗が増大し拡張期血圧も上昇する
✗ 3. 誤り
交感神経α受容体抑制
血管拡張で血圧が低下し反射性頻脈を生じる。図の昇圧を説明しにくい
✓ 4. 正しい
交感神経β受容体刺激
β1で心拍出量↑(収縮期血圧↑)、β2で骨格筋血管拡張(拡張期血圧↓)
✗ 5. 誤り
交感神経β受容体抑制
心拍数・心収縮力が低下し運動時の血圧上昇が抑制される
ポイント
  • β1刺激=心拍出量増加=収縮期血圧上昇
  • β2刺激=骨格筋血管拡張=拡張期血圧低下
  • α刺激は血管収縮で拡張期も上昇、β遮断は運動時昇圧を抑制
比較表
自律神経受容体と循環系への作用
受容体刺激時の主作用
α1血管収縮・血圧上昇
β1心拍数・心収縮力↑(心拍出量↑)
β2骨格筋血管拡張・気管支拡張
副交感(M)心拍数低下・徐脈
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