学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP54A027

理由で解く 理学療法士

QP54A027 基礎理学療法学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問27
問題
認知症の原因になりにくい疾患はどれか。
選択肢
1 葉酸欠乏症
2 正常圧水頭症
3 慢性硬膜下血腫
4 甲状腺機能亢進症
5 ビタミンB12欠乏症
解答
正解4(甲状腺機能亢進症)
解説

甲状腺機能『亢進症』は不安・興奮・頻脈などをきたし、治療可能な認知症の原因は『低下症』。

選択肢の多くは『治療可能な認知症(treatable dementia)』の原因として知られる。葉酸欠乏症・ビタミンB12欠乏症は代謝性に、正常圧水頭症は歩行障害・尿失禁を伴う三徴として、慢性硬膜下血腫は圧迫による可逆性の認知機能低下として、いずれも認知症様症状をきたす。甲状腺疾患のうち認知症の原因となるのは機能『低下症』(粘液水腫)であり、機能『亢進症』は代謝亢進により不安・焦燥・振戦・頻脈・体重減少などをきたすもので、認知症の原因にはなりにくい。したがって甲状腺機能亢進症が正解である。

✗ 1. 誤り
葉酸欠乏症
代謝性に認知機能低下をきたす治療可能な認知症の原因(誤=原因になる)
✗ 2. 誤り
正常圧水頭症
認知症・歩行障害・尿失禁の三徴、シャント術で改善(原因になる)
✗ 3. 誤り
慢性硬膜下血腫
血腫による圧迫で可逆性の認知障害、手術で改善(原因になる)
✓ 4. 正しい
甲状腺機能亢進症
不安・興奮・頻脈等が主で認知症の原因になりにくい
✗ 5. 誤り
ビタミンB12欠乏症
亜急性連合性脊髄変性症・認知機能低下をきたす(原因になる)
ポイント
  • 治療可能な認知症:葉酸/B12欠乏、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症
  • 甲状腺機能亢進症は認知症の原因になりにくい(低下症が原因)
比較表
治療可能な認知症の主な原因
原因特徴
正常圧水頭症認知症・歩行障害・尿失禁の三徴
慢性硬膜下血腫頭部外傷後、圧迫で可逆性
ビタミンB12・葉酸欠乏代謝性認知機能低下
甲状腺機能低下症粘液水腫、緩慢な認知障害
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