学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP54A018

理由で解く 理学療法士

QP54A018 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問18
問題
図に示す排痰体位に対応する肺区域で正しいのはどれか。2つ選べ。
図
選択肢
1 肺尖区〈S1〉
2 後上葉区〈S2〉
3 上-下葉区〈S6〉
4 前肺底区〈S8〉
5 後肺底区〈S10〉
解答
正解3(上-下葉区〈S6〉)、5(後肺底区〈S10〉)
解説

腹臥位(伏臥位)の排痰体位は、背側(後面)の下葉区域=上-下葉区〈S6〉と後肺底区〈S10〉に対応する。

図は水平な治療台の上でうつ伏せ(腹臥位/伏臥位)になり、頭部を横に向け、背部〜腰部(後方下部胸郭)に施術部位が示された排痰体位(体位ドレナージ)の線画である。腹臥位では背側(後面)の肺区域が最も高い位置となり、重力によって後面の下葉区域から中枢気道へ分泌物が導かれる。後面の下葉区域は上-下葉区〈S6〉(下葉の上区)と後肺底区〈S10〉(下葉後底部)であり、この2つが腹臥位の排痰体位に対応する。一方、肺尖区〈S1〉は座位、後上葉区〈S2〉は前傾座位、前肺底区〈S8〉は仰臥位・頭低位で排痰する体位であるため、腹臥位を示す本図とは対応しない。したがって正答は上-下葉区〈S6〉と後肺底区〈S10〉である。

✗ 1. 誤り
肺尖区〈S1〉
上葉尖端。排痰は座位(やや後傾)で行う体位であり、図の腹臥位とは対応しない
✗ 2. 誤り
後上葉区〈S2〉
上葉後方。前傾座位で排痰する体位であり、図の腹臥位とは対応しない
✓ 3. 正しい
上-下葉区〈S6〉
下葉の後上方(上区)。図の腹臥位(水平)では背側が最も高くなり、この後面区域から中枢気道へ分泌物が導かれる
✗ 4. 誤り
前肺底区〈S8〉
下葉前底部。仰臥位・頭低位で排痰する体位であり、図の腹臥位とは対応しない
✓ 5. 正しい
後肺底区〈S10〉
下葉後底部。腹臥位で背側後下部が高くなり排痰できる。図の腹臥位に対応する
ポイント
  • 体位排痰は目標区域の気管支を鉛直下向きにする
  • 腹臥位=背側の区域(S6・S10)を排痰
  • S6は水平腹臥位、S10は頭低位腹臥位
比較表
肺区域と排痰体位
区域排痰体位
肺尖区S1座位
上-下葉区S6水平腹臥位
前肺底区S8頭低位背臥位
後肺底区S10頭低位腹臥位
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