学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP54A015
理由で解く 理学療法士

選択肢のうち病態失認だけが右(非優位)半球の症状で、残る4つはすべて左(優位)半球の病変で生じる。図の梗塞巣は右半球側にある。
本例は右利きの男性であり、左半球が優位半球と考えてよい。発症7日目の頭部MRI・MRAでは右半球側に梗塞巣を認め、責任病巣は非優位半球側にある。非優位半球、とくに頭頂葉が障害されると、半側空間無視とともに病態失認が生じやすい。病態失認とは、麻痺など自分に起きている障害そのものを患者が認識できない状態で、右半球損傷に特徴的な症状である。一方、観念失行と観念運動失行はいずれも左(優位)半球頭頂葉の病変で生じる。左右失認はGerstmann症候群の一徴候であり、優位半球の角回病変で起こる。純粋失読は左後頭葉と脳梁膨大部の病変によるもので、これらはいずれも本例の病巣とは反対側の症状である。したがって、この患者に生じやすいのは病態失認である。
| 半球 | 生じやすい症状 |
|---|---|
| 優位(左)半球 | 失語、観念(運動)失行、失読、左右失認 |
| 非優位(右)半球 | 半側空間無視、病態失認、着衣失行 |
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