学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP54A014
理由で解く 理学療法士

梗塞巣が右大脳半球の外側(前頭〜頭頂)に広がり、MRAで右中大脳動脈だけが描出されていない。閉塞部位は右中大脳動脈である。
頭部MRIでは、画像の左側すなわち患者の右半球に、前頭葉から頭頂葉の外側にかけて白く光る梗塞巣が広がっている。正中に近い傍矢状部(前大脳動脈領域)や後方(後大脳動脈領域)は保たれており、この分布は中大脳動脈の灌流域に一致する。頭部MRAでは左右の内頸動脈、椎骨動脈、脳底動脈がいずれも描出され、患者左側では中大脳動脈が末梢の分枝まではっきり追える。これに対し患者右側では内頸動脈から先の中大脳動脈が途絶し、分枝がほとんど描出されていない。梗塞巣の分布とMRAの所見がともに同じ血管を指すことから、閉塞しているのは右中大脳動脈と判断できる。発症7日目でも拡散強調像では梗塞巣は高信号として描出される時期であり、画像所見と経過は矛盾しない。右利きの患者で右中大脳動脈が閉塞すると、左片麻痺に加えて左半側空間無視などの高次脳機能障害が問題となる。したがって正答は2である。
| 動脈 | 灌流域・主症状 |
|---|---|
| 中大脳動脈 | 半球外側面、対側の上肢優位片麻痺・失語/半側無視 |
| 前大脳動脈 | 半球内側面、対側の下肢優位片麻痺 |
| 椎骨・脳底動脈 | 脳幹・小脳、めまい・複視・四肢失調 |
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