学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP54A009

理由で解く 理学療法士

QP54A009 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問9
問題
水中での立位姿勢を図に示す。体重の約50%が免荷されるのはどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解4(4)
解説

水中での免荷量は浸水深度で決まり、体重の約50%免荷は水面が股関節・骨盤(上前腸骨棘)の高さのとき(図4)。

水中では浮力によって体重が免荷され、その量は浸水深度(水面の高さ)で決まり、深く浸かるほど大きくなる。一般に、頸部まで浸水すると約90%、剣状突起(胸部)まで約60〜70%、上前腸骨棘(股関節・骨盤)まで約50%、大腿部まで約30%以下が免荷される。図では水面の高さが1(腋窩・上胸部)>2・3(胸部)>4(股関節・骨盤)>5(大腿部)の順に浅くなっている。体重の約50%が免荷されるのは、水面が股関節・骨盤(上前腸骨棘)レベルにある4である。より深い1〜3では免荷が50%を超え、より浅い5では50%に満たない。

✗ 1. 誤り
1
水面が肩に近い上胸部(腋窩)にあり最も深く浸かる。この深度では免荷率が高く(約80%前後)、50%を超える
✗ 2. 誤り
2
水面が胸部にあり、約60〜70%が免荷される。50%より大きい
✗ 3. 誤り
3
胸部(乳頭付近)まで浸水:水面が乳頭付近の中胸部(剣状突起付近)にあり、約60%前後が免荷される。50%より大きい
✓ 4. 正しい
4
股関節・骨盤(上前腸骨棘)まで浸水:水面が股関節/骨盤レベルにあり、この深度で浮力により体重の約50%が免荷される
✗ 5. 誤り
5
水面が大腿部にあり浸水が浅く、免荷は約30%以下にとどまる
ポイント
  • 水位が高いほど浮力による免荷が大きい
  • 約50%免荷=約50%荷重は骨盤〜臍(上前腸骨棘)水位
  • 荷重量を調整でき早期歩行練習に有用
比較表
浸水位と下肢荷重の目安
水位下肢荷重(免荷率の目安)
頸部・肩約10%荷重(約90%免荷)
剣状突起・胸部約30〜40%荷重(約60〜70%免荷)
上前腸骨棘・臍約50%荷重(約50%免荷)
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