学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP54A008
理由で解く 理学療法士
頭部を回旋させながら起き上がる際、顔を向けた側の上下肢が伸展し後頭側が屈曲するパターンは、残存した非対称性緊張性頸反射(ATNR)の影響である。
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は、頭部を一側に回旋すると顔を向けた側の上下肢が伸展し、後頭側の上下肢が屈曲する原始反射で、生後4〜6か月頃までに統合される。脳性麻痺では統合が遅れて残存し、随意運動を妨げる。背臥位から起き上がる動作では頭部を回旋・前屈させるため、ATNRが残存していると顔向き側の上肢が伸展して起き上がりパターンに強く影響する。したがって正答は5『非対称性緊張性頸反射』。緊張性迷路反射(TLR)は頭位(背臥位で伸展優位)に依存する反射で回旋の要素は含まず、Moro反射は落下・驚愕刺激、Galant反射は脊柱側方刺激、交差性伸展反射は下肢の侵害刺激に対する反射で、頭部回旋を伴う起き上がりの左右非対称パターンを最もよく説明するのはATNRである。
| 反射 | 誘発刺激と反応 |
|---|---|
| ATNR | 頸部回旋→顔向き側伸展・後頭側屈曲 |
| 緊張性迷路反射 | 頭位(背臥位で伸展、腹臥位で屈曲) |
| Moro反射 | 落下様刺激→上肢外転伸展後に抱え込む |
| Galant反射 | 脊柱側方刺激→同側へ体幹側屈 |
| 交差性伸展反射 | 一側下肢侵害刺激→対側下肢伸展 |
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