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理由で解く 理学療法士

QP53P043 理学療法治療学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問43
問題
義足におけるシリコンライナー使用の利点はどれか。
選択肢
1 ソケットトリムラインの上昇
2 ピストン運動減少
3 装着の簡便性
4 皮膚への刺激
5 発汗促進
解答
正解2(ピストン運動減少)
解説

シリコンライナーは断端に密着してソケットとの一体化を高め、歩行時の断端とソケットのずれ(ピストン運動)を減少させる。懸垂能力の向上と断端保護が主な利点。

シリコンライナーは断端に直接被せて用いる柔軟なインターフェースで、ピンやシールなどの懸垂機構と組み合わせて断端をソケットに確実に固定する。断端に密着することで歩行時に生じる断端とソケットの上下方向のずれ(ピストン運動)を減少させ、懸垂性を高めるとともに、断端表面のせん断力を吸収して皮膚を保護する。トリムラインを上昇させる必要は無く(むしろ懸垂が良好なため低くできる)、装着はやや手間がかかり、皮膚刺激はむしろ軽減され、密閉により発汗はしやすくなる(むれる)ため、選択肢1・3・4・5は利点ではない。

✗ 1. 誤り
ソケットトリムラインの上昇
懸垂性が高まるためむしろトリムラインは低くできる。利点ではない
✓ 2. 正しい
ピストン運動減少
断端への密着でソケットとのずれが減り懸垂性が向上する
✗ 3. 誤り
装着の簡便性
ライナーを反転させて装着するなど手技はやや煩雑で簡便とは言えない
✗ 4. 誤り
皮膚への刺激
せん断力を吸収し皮膚を保護するため刺激はむしろ減少する(誤・不利益ではあっても利点ではない)
✗ 5. 誤り
発汗促進
密閉環境でむれやすく、発汗促進は欠点であって利点ではない
ポイント
  • シリコンライナー=断端に密着し懸垂性向上
  • ピストン運動(断端とソケットのずれ)を減少
  • せん断力吸収で皮膚保護/欠点はむれ・装着の手間
比較表
シリコンライナーの利点と欠点
区分内容
利点ピストン運動減少・懸垂性向上・断端保護(せん断力吸収)
欠点発汗によるむれ・装着の手間・衛生管理の必要・コスト
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