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理由で解く 理学療法士

QP53P024 基礎理学療法学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問24
問題
加齢に伴う生理的変化について正しいのはどれか。
選択肢
1 肝重量の増加
2 自己抗体形成の低下
3 抗原抗体反応の低下
4 血漿アルブミン量の増加
5 クレアチニンクリアランスの増加
解答
正解3(抗原抗体反応の低下)
解説

加齢では免疫機能(特にT細胞介在の抗原抗体反応・細胞性免疫)が低下する。一方で自己抗体はむしろ増加し、肝重量・血漿アルブミン・腎クリアランスは低下する。

加齢に伴い胸腺の退縮とともにT細胞機能が低下し、外来抗原に対する免疫応答(抗原抗体反応)が減弱する。この免疫老化により感染症やがんに罹りやすくなる。一方で免疫調節の破綻から自己抗体はむしろ増加する。肝臓は重量・血流ともに減少し、肝でつくられる血漿アルブミンも低下する(低栄養と相まって浮腫や薬物遊離型増加の一因)。腎では糸球体数減少・GFR低下によりクレアチニンクリアランスが低下する。したがって正しいのは選択肢3の「抗原抗体反応の低下」。

✗ 1. 誤り
肝重量の増加
加齢で肝重量・肝血流は減少する
✗ 2. 誤り
自己抗体形成の低下
加齢で自己抗体はむしろ増加する
✓ 3. 正しい
抗原抗体反応の低下
免疫老化によりT細胞性免疫・抗原応答が低下する
✗ 4. 誤り
血漿アルブミン量の増加
肝合成低下・低栄養でアルブミンは低下する
✗ 5. 誤り
クレアチニンクリアランスの増加
GFR低下によりCcrは低下する
ポイント
  • 加齢で抗原抗体反応・細胞性免疫は低下
  • 自己抗体は増加
  • 肝重量・血漿アルブミン・腎クリアランスは低下
  • 薬物代謝・排泄能低下に注意
比較表
加齢に伴う主な生理的変化
項目変化
抗原抗体反応・細胞性免疫低下
自己抗体増加
肝重量・肝血流・血漿アルブミン低下
クレアチニンクリアランス(GFR)低下
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