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理由で解く 理学療法士

QP53P023 基礎理学療法学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問23
問題
端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に生じるのはどれか。
選択肢
1 前十字靱帯は弛緩する。
2 内側側副靱帯は緊張する。
3 屈曲初期に脛骨は外旋する。
4 内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。
5 屈曲初期にすべり運動が生じ、続いて転がり運動が加わる。
解答
正解4(内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。)
解説

外側半月板は付着が緩く可動性が大きいため、膝屈曲時の後方移動量は内側半月板より大きい。終末伸展のロック(脛骨外旋)は屈曲開始で解除され脛骨は内旋する。

膝関節は完全伸展位でscrew-home機構により脛骨が外旋してロックされる。屈曲を開始するとまず脛骨が内旋(膝窩筋の作用)してロックが解除される。関節面の運動は屈曲初期に「転がり運動」が生じ、進行に伴い「すべり運動」が加わる(転がり→すべりの順)。靱帯は前十字靱帯(特に前内側線維束)が屈曲で緊張し、内側側副靱帯は伸展で緊張・屈曲で弛緩する。半月板は屈曲時に大腿骨顆に押されて後方へ移動するが、外側半月板は関節包・靱帯付着が緩く可動性が大きいため移動量が大きい。よって選択肢4が正しい。

✗ 1. 誤り
前十字靱帯は弛緩する。
ACL前内側線維束は屈曲で緊張する
✗ 2. 誤り
内側側副靱帯は緊張する。
MCLは伸展で緊張、屈曲で弛緩する
✗ 3. 誤り
屈曲初期に脛骨は外旋する。
屈曲開始では膝窩筋によりロックが解除され内旋する
✓ 4. 正しい
内側半月板よりも外側半月板の方が大きく移動する。
外側半月板は可動性が大きく移動量が大きい
✗ 5. 誤り
屈曲初期にすべり運動が生じ、続いて転がり運動が加わる。
順序が逆で、初期は転がり運動が生じる
ポイント
  • screw-home機構:終末伸展で脛骨外旋ロック、屈曲開始で内旋し解除
  • 屈曲は転がり→すべりの順
  • 外側半月板は可動性が大きく移動量が大きい
  • ACLは屈曲で緊張、MCLは伸展で緊張
比較表
内側・外側半月板の比較
項目内側半月板外側半月板
形状C字型O字型に近い
可動性小さい(MCL・関節包に強く固定)大きい
損傷頻度多い少ない
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