学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP53P004

理由で解く 理学療法士

QP53P004 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問4
問題
Danielsらの徒手筋力テストにおける触診部位として正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 腓腹筋
2 短腓骨筋
3 前脛骨筋
4 後脛骨筋
5 大腿筋膜張筋
解答
正解採点除外(公式に正答なし・本アプリではどれでも正解)
解説

MMTでは各筋の筋腹または腱の走行を解剖学的に正しい部位で触知して収縮を確認する。図に示された触診点が実際の筋腱の位置に一致するものを選ぶ。

MMT(Danielsら)では筋収縮を触診で確認するため、各筋の筋腹または腱を正確に触れる部位が定められている。本問は図に示された触診点(×印)が解剖学的に正しい位置にあるかを問う図問題である。各筋の正しい触診部位は以下のとおりで、図の示す点がこれらに一致するものが正答となる。前脛骨筋腱は足関節前面の内側、後脛骨筋腱は内果の直後、短腓骨筋腱は外果の後方、腓腹筋は下腿後面(ヒラメ筋より浅層の筋腹・内側頭/外側頭)、大腿筋膜張筋は上前腸骨棘のやや外側〜大転子前方で触知する。

− 1.
腓腹筋
下腿後面浅層の筋腹(内側頭・外側頭)で触診する。アキレス腱に移行する近位で触れる
− 2.
短腓骨筋
外果の後方を通り第5中足骨基部に停止する腱を、外果後方〜下方で触診する
− 3.
前脛骨筋
下腿前面外側の筋腹と、足関節前面内側を走り内側楔状骨・第1中足骨へ向かう腱を触診する
− 4.
後脛骨筋
内果の直後を通る腱を、内果後方で触診する(足部の内がえし・底屈で緊張)
− 5.
大腿筋膜張筋
上前腸骨棘の外側から大転子前方にかけての筋腹を触診する(股関節屈曲・外転・内旋で収縮)
本問は厚生労働省が「選択肢に誤りがあり、正解が得られないため」として採点除外とした問題です(第53回理学療法士国家試験 午前・午後のうち午後 問4、公式の正答はありません)。原問は5枚の触診イラストの正誤を問う図問題で、Daniels法の触診部位として正しい図が「4 後脛骨筋」の1枚しかないのに「2つ選べ」と指示していたことが破綻の原因です。さらに選択肢5の図は大腿筋膜張筋ではなく腸脛靱帯を触知しており(公式PDFではラベルも「大腿筋膜長筋」と誤植)、図そのものに不備があります。当方が扱えるのは筋名のテキストのみで図を提示できず、文言をどう直しても正答の根拠を示せないため、本問は改変せず、演習問題としての収載を見送っています。 なお本アプリでは、この問題で学習が止まらないよう、どの選択肢を選んでも正解として扱っています。
ポイント
  • 前脛骨筋腱=足関節前面内側/後脛骨筋腱=内果の後方
  • 短腓骨筋腱=外果の後方
  • 触診は筋腹または腱の走行に沿って行う
比較表
下腿・股関節筋の触診部位と作用
触診部位主な作用
腓腹筋下腿後面浅層の筋腹足関節底屈・膝屈曲
短腓骨筋外果の後方の腱足部外がえし・底屈
前脛骨筋足関節前面内側の腱足関節背屈・内がえし
後脛骨筋内果後方の腱足部内がえし・底屈
大腿筋膜張筋上前腸骨棘外側〜大転子前方股関節屈曲・外転・内旋
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