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理由で解く 理学療法士

QP53A066 生理学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問66
問題
排尿機構について正しいのはどれか。
選択肢
1 排尿時には内尿道括約筋が収縮する。
2 膀胱に尿が溜まり始めるとすぐに尿意を感じる。
3 尿道を尿が通る知覚は排尿筋の収縮を抑制する。
4 膀胱括約筋はノルアドレナリンの作用で収縮する。
5 排尿を我慢するときには大脳皮質から抑制がかかる。
解答
正解4(膀胱括約筋はノルアドレナリンの作用で収縮する。)、5(排尿を我慢するときには大脳皮質から抑制がかかる。)
解説

蓄尿では交感神経ノルアドレナリンが内尿道括約筋(膀胱括約筋)を収縮させ、排尿の我慢は大脳皮質が排尿反射を抑制することで成立する。

蓄尿相では交感神経(下腹神経)が働き、ノルアドレナリンがβ受容体を介して排尿筋を弛緩させ、α受容体を介して内尿道括約筋(平滑筋)を収縮させて尿を溜める。膀胱が一定量に達すると尿意を生じ、通常は大脳皮質が仙髄の排尿反射を抑制して随意的に排尿を我慢する。排尿相では副交感神経(骨盤神経)が排尿筋を収縮させ、内尿道括約筋は弛緩する。

✗ 1. 誤り
排尿時には内尿道括約筋が収縮する。
排尿時は内尿道括約筋が弛緩する。収縮ではない
✗ 2. 誤り
膀胱に尿が溜まり始めるとすぐに尿意を感じる。
溜まり始めてすぐではなく、一定量(おおむね150〜300mL程度)に達して尿意を感じる
✗ 3. 誤り
尿道を尿が通る知覚は排尿筋の収縮を抑制する。
尿道を尿が通る知覚は排尿反射を促進(排尿筋収縮を助長)する。抑制ではない
✓ 4. 正しい
膀胱括約筋はノルアドレナリンの作用で収縮する。
膀胱括約筋(内尿道括約筋)は交感神経のノルアドレナリンがα受容体に作用して収縮する
✓ 5. 正しい
排尿を我慢するときには大脳皮質から抑制がかかる。
排尿を我慢するときは大脳皮質から仙髄の排尿中枢へ抑制がかかる
ポイント
  • 蓄尿=交感神経(下腹神経):排尿筋弛緩・内尿道括約筋収縮
  • 排尿=副交感神経(骨盤神経):排尿筋収縮・括約筋弛緩
  • 我慢=大脳皮質が排尿反射を抑制
  • 内尿道括約筋はノルアドレナリン(α)で収縮
比較表
蓄尿相と排尿相の自律神経
神経排尿筋内尿道括約筋
蓄尿交感(下腹神経)弛緩(β)収縮(α)
排尿副交感(骨盤神経)収縮弛緩
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