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理由で解く 理学療法士

QP52A067 生理学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問67
問題
尿の生成について正しいのはどれか。
選択肢
1 集合管では尿の希釈を行う。
2 血漿蛋白は糸球体を透過する。
3 血液の濾過は腎小体で行われる。
4 近位尿細管ではアンモニアの再吸収を行う。
5 抗利尿ホルモンは水の再吸収量を減少させる。
解答
正解3(血液の濾過は腎小体で行われる。)
解説

尿生成は腎小体(糸球体+Bowman嚢)での濾過に始まる。糸球体で血漿が濾過され原尿がつくられる。

尿は腎小体(糸球体とBowman嚢)での血漿の濾過から始まり、尿細管・集合管での再吸収と分泌を経て生成される。血液の濾過が腎小体で行われるとする選択肢3が正しい。集合管では抗利尿ホルモン(ADH/バソプレシン)の作用で水が再吸収され尿は濃縮される(希釈ではない)。血漿蛋白(アルブミンなど)は分子が大きく糸球体基底膜を透過しないため通常尿中に出ない。近位尿細管はアンモニアを再吸収するのではなく分泌して酸塩基平衡の調節と酸排泄を担う。ADHは水チャネル(アクアポリン)を増やして水の再吸収を増加させ尿量を減らすので『減少させる』は誤りである。

✗ 1. 誤り
集合管では尿の希釈を行う。
ADH作用で水を再吸収し尿を濃縮する部位のため誤り
✗ 2. 誤り
血漿蛋白は糸球体を透過する。
分子が大きく基底膜を通過しないため誤り
✓ 3. 正しい
血液の濾過は腎小体で行われる。
糸球体+Bowman嚢で原尿を濾過し正しい
✗ 4. 誤り
近位尿細管ではアンモニアの再吸収を行う。
近位尿細管はアンモニアを分泌し酸排泄するため誤り
✗ 5. 誤り
抗利尿ホルモンは水の再吸収量を減少させる。
ADHは水再吸収を増加させ尿量を減らすため誤り
ポイント
  • 腎小体=糸球体+Bowman嚢で濾過
  • 血漿蛋白は正常では糸球体を透過しない
  • ADHは集合管で水再吸収を増やし尿を濃縮
比較表
尿生成の各過程
部位主な機能
腎小体(糸球体)血漿の濾過(原尿生成)
近位尿細管多くの物質再吸収・アンモニア分泌
集合管ADHによる水再吸収(尿濃縮)
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