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理由で解く 理学療法士

QP53A037 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問37
問題
フレイルの高齢者の特徴について正しいのはどれか。
選択肢
1 筋量が増加する。
2 FBSが低値になる。
3 TUG時間が短くなる。
4 長座位前屈距離が短くなる。
5 運動負荷時のBorg指数が低値となる。
解答
正解2(FBSが低値になる。)
解説

フレイルは筋力・バランス・移動能力の低下を伴い、バランス指標であるFBS(機能的バランス尺度)は低値となる。

フレイルは加齢に伴う予備能低下により健常と要介護の中間にある可逆的状態で、体重減少・筋力低下・易疲労感・歩行速度低下・活動量低下(Friedの5項目)を特徴とする。バランス能力が低下するためFBS(Functional Balance Scale=Berg Balance Scale)は低値となる。サルコペニアを伴い筋量は減少し、移動能力低下でTUGは延長(時間が長くなる)する。長座位前屈距離は柔軟性の指標でフレイルに直接規定されず、易疲労のため同一負荷でのBorg指数はむしろ高値となる。したがって正しいのはFBS低値である。

✗ 1. 誤り
筋量が増加する。
フレイルはサルコペニアを伴い筋量は減少する
✓ 2. 正しい
FBSが低値になる。
バランス能力低下によりFBS(機能的バランス尺度)は低値となる
✗ 3. 誤り
TUG時間が短くなる。
移動能力低下でTUGは延長し時間は長くなる
✗ 4. 誤り
長座位前屈距離が短くなる。
柔軟性の指標でフレイルの必須所見ではない
✗ 5. 誤り
運動負荷時のBorg指数が低値となる。
易疲労のため同一負荷での主観的運動強度は高値となる
ポイント
  • フレイル=健常と要介護の中間、可逆的
  • Friedの5項目(体重減少・筋力低下・疲労・歩行速度低下・活動量低下)
  • FBS低値・TUG延長・筋量減少
  • 同一負荷でBorg指数は高値
比較表
フレイルにおける身体機能指標の変化
指標内容フレイルでの変化
FBSバランス能力低下(低値)
TUG起立・歩行の移動能力延長(時間増加)
筋量サルコペニアの指標減少
Borg指数主観的運動強度同一負荷で上昇
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