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理由で解く 理学療法士

QP53A032 理学療法評価学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問32
問題
関節リウマチの脊椎病変で最も多いのはどれか。
選択肢
1 黄色靱帯骨化
2 環軸椎亜脱臼
3 後縦靱帯骨化
4 脊柱側弯
5 腰椎椎間板ヘルニア
解答
正解2(環軸椎亜脱臼)
解説

関節リウマチの脊椎病変は頸椎に好発し、環軸関節の滑膜炎による環軸椎亜脱臼(前方亜脱臼)が最も多い。

関節リウマチは滑膜のある関節を侵す全身性自己免疫疾患である。脊椎で滑膜関節が最も豊富なのは上位頸椎(環軸関節・環椎後頭関節)であり、滑膜炎による歯突起周囲の靱帯(横靱帯)破壊・骨びらんが進行して環軸椎亜脱臼を生じる。前方亜脱臼が最多で、進行すると脊髄圧迫による四肢麻痺や突然死のリスクがあるため、頸部の過屈曲を避けるなどリスク管理が重要である。骨化性疾患(黄色靱帯・後縦靱帯骨化)は関節リウマチとは別機序で、RA本来の病態ではない。

✗ 1. 誤り
黄色靱帯骨化
脊柱靱帯の異所性骨化症でRAの病態とは無関係
✓ 2. 正しい
環軸椎亜脱臼
上位頸椎の滑膜炎による横靱帯破壊で生じ、RA脊椎病変で最多
✗ 3. 誤り
後縦靱帯骨化
OPLLは独立した骨化性疾患でRAとは機序が異なる
✗ 4. 誤り
脊柱側弯
特発性・神経筋原性などが主でRAの代表的脊椎病変ではない
✗ 5. 誤り
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板変性による疾患でRAの滑膜炎病態とは無関係
ポイント
  • RAは滑膜関節を侵す→頸椎(環軸関節)に好発
  • 横靱帯破壊で環軸椎前方亜脱臼
  • 脊髄圧迫リスク→頸部過屈曲を避ける
  • 骨化性疾患はRAの病態ではない
比較表
頸椎に病変を生じる主な疾患の機序
疾患主病態好発部位
関節リウマチ滑膜炎・靱帯破壊環軸関節(環軸椎亜脱臼)
後縦靱帯骨化症靱帯の異所性骨化中下位頸椎
頸椎症椎間板変性・骨棘C5/6・C6/7
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