学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP53A030

理由で解く 理学療法士

QP53A030 基礎理学療法学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問30
問題
右頭頂葉障害で特徴的な症状はどれか。
選択肢
1 警官の敬礼のまねができない。
2 顔を見ただけでは誰か分からない。
3 歯ブラシで歯を磨くことができない。
4 料理を段取り良く行うことができない。
5 服の左右の袖に腕を通すことができない。
解答
正解5(服の左右の袖に腕を通すことができない。)
解説

着衣失行は右(劣位)頭頂葉障害で特徴的。観念運動失行・観念失行は左半球、遂行機能障害は前頭葉、相貌失認は右後頭側頭葉に関連。

症状から責任病巣を推定する問題。右(劣位)半球の頭頂葉障害では、半側空間無視・構成障害・地誌的失見当とともに着衣失行が特徴的にみられる。「服の左右の袖に腕を通せない」は着衣失行の典型であり、選択肢5が正しい。動作の模倣ができない観念運動失行や道具使用が障害される観念失行は左(優位)半球、段取りの障害(遂行機能障害)は前頭葉、相貌失認は右後頭側頭葉(紡錘状回)に関連し、頭頂葉障害に特徴的な症状ではない。

✗ 1. 誤り
警官の敬礼のまねができない。
観念運動失行で左(優位)半球障害に関連
✗ 2. 誤り
顔を見ただけでは誰か分からない。
相貌失認で右後頭側頭葉(紡錘状回)に関連
✗ 3. 誤り
歯ブラシで歯を磨くことができない。
道具使用の障害=観念失行で左半球に関連
✗ 4. 誤り
料理を段取り良く行うことができない。
遂行機能障害で前頭葉に関連
✓ 5. 正しい
服の左右の袖に腕を通すことができない。
着衣失行で右頭頂葉障害に特徴的
ポイント
  • 着衣失行=右頭頂葉
  • 観念運動失行・観念失行=左半球
  • 遂行機能障害=前頭葉
  • 相貌失認=右後頭側頭葉
比較表
症状と責任病巣
症状責任病巣
着衣失行右頭頂葉(劣位半球)
観念運動失行・観念失行左頭頂葉(優位半球)
遂行機能障害前頭葉
相貌失認右後頭側頭葉
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